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本当に真剣に考えてます!?介護人材の不足問題

今日は、火曜日ということで、“介護業界の話”をしたいと思います。
是非最後までお付き合いください。

(文字数:2698文字 所要時間:10分程度)

先週は、今後の日本が抱えている問題「高齢化問題」について投稿しましたが、今日は高齢化問題とともに問題視されている「介護人材不足問題」ついて話をしたいと思います。
是非最後までお付き合いください。

増え続ける高齢者と減り続ける働き手

2025年に必要となってくる介護人員は?
厚生労働省の推計によると、2025年には約243万人の介護職員が必要であるとされていますが、2019年の211万人から毎年5万人ずつ増加しなければ、いけない計算となっていますが、2025年は約32万人・2040年には約62万人が不足すると。。
※現時点での詳細な介護職員数が出ていないので、あくまで2019年からの推移を参考にしています。

介護職員の高齢化問題

令和3年度に公益財団法人介護労働安全センターが実施した「介護労働実態調査」の結果によると、介護職員の平均年齢は50歳と高く、約7割の事業所が65歳以上の労働者を雇用しています。
また一方で20~30代の職員は約2割と少ないのも問題となっています。
訪問介護事業所においては、職員の平均年齢が54.4歳ともっとも高く身体的負担も大きくなっているのが現状です。

さて、このように介護人材の不足と、介護職員の高齢化に触れてきましたが、なかなか厳しい現状のようです。そんな中で、ここから先はちょっと心の中でモヤモヤしていることをつぶやきます。いや、解放します!笑

本当に真剣に考えていますか?

声を大にして問いたい!国や行政、社会保障審議会の方々。
言っておきますが、あなた方の介護をする人が足りないと言っているんです。しかし、どうにかして、この担い手を増やすための大きな一手を打とうとしているとは到底思えません。
今、この国で主要な役職についており、一定の権限を持っている年齢層は、おそらく65歳~75歳でしょう。
もう、あなたたちは、逃げ切りというか、2040年には召されていて、そこまで真剣に考えなくても良いですものね。
圧倒的マジョリティである高齢者に対して、次の介護を担ってくれる若者を輩出すべく介護に支払うお金を増やします!なんて言った瞬間、有権者たちは、あなたのことを見なくなりますもんね。

大炎上したあの伝説の言葉「高齢者の集団自決」

〇▢眼鏡でおなじみ、イエール大学助教授の成田先生も仰っていますが、日本の人口のほとんどは高齢者であり、また物事を決めているのも高齢者に近い年齢層であると言っていましたが、本当にその通りだなと思っていて、それこそ、大炎上した「高齢者集団自決」でもしていただかないと、この国はもうダメなのかもしれませんね・・・
※集団自決ってのは、物理的に自決しろってことではなく、いつまでもその居心地の良い地位に居続けるのではなく、社会的に退いてもよいのでは?って意味ですので、あしからず。

ふぅ。全開放しました。ちょっとスッキリです。
では、気持ちを入れ替えて、今後の介護職員不足問題をどう解決するか?
考えていきたいと思います。
ネットに転がる様々な記事で書かれている解決方法を見ていると、人材教育や待遇の改善・業務効率化(ICT化)など、まぁ当然だよね。って記事が散見されます。それはそうなんですけど、、、
今スグにできることは、これなんじゃないでしょうか?

「ありがとう」と「ごめんね」を言えているか?

ミスチルのsignのフレーズですね。笑
私は、この言葉に尽きるのではないか?と思っています。
どの事業所も人員ギリギリの中で、頑張っているのだと思います。
そんな中、職員が頑張って続けてくれるか、辞めていくか。その違いは、実は、、、

管理者やリーダー職員の余裕なんじゃないでしょうか?

管理者やリーダー職員の心の余裕がなくなり、職員に声を掛けれなくなる。自身の業務が優先となり、人員が不足する中、頑張ってくれている職員さんに「ありがとう」や「ごめんね」「職員が入るまで、一緒に頑張ろうね」など言葉をかけることができているだろうか?
現場で働く職員目線で考えると、人が少ない中、頑張って働いていても、管理者やリーダー職員は声もかけてくれない。声を掛けてくるのは、職員が欠勤した際の電話「今日出勤できないか?」ぐらい。そして代わりに出勤しても「ありがとう」の一言もない。
そんな職場で貴重な時間を過ごしたいと思うでしょうか?
職場は人生の1/3の時間であると認識できているでしょうか?
24時間のうち、フルタイムであれば8時間は拘束されますよね。この人生の1/3をこの施設に預けようと思えなくなった時、人は転職を考えるのではないでしょうか。

負のスパイラルに陥るな!!

ただでさえ人員数の少ない中で起こる「職員の退職」

現場はマイナス1名での勤務を余儀なくされる

繁忙度が上がり職員から巻き起こる不平不満

新しい人材は入ってこない

管理者も一部、現場の業務に入る

新規調査や担当者会議など外部調整もあり、業務から頻繁に抜ける

管理者に対してさらに強くなる不満の声

職員と話さなくなる(ありがとうもごめんねも言えなくなる)

職員の心情の変化「何とか頑張ろう」から「もういいや」

管理者のもとへ。職員「ちょっといいですか?」

管理者「はい?」
職 員「退職したいです」

こんな流れじゃないでしょうか?
私自身、長年管理者をしていますが、職員さんからの「ちょっといいですか?」というwordが一時期一番怖かったです。。。笑
ただ、裏を返せば、
「ちょっといいですか?」までの間に、どれだけ職員と話ができていたのか?と考えると、明らかにコミュニケーション不足だったのだと再認識することができました。
職員の離職が少ない事業所は、やっぱり管理者と職員の繋がりが強いのだと感じています。

確かに負担軽減のためのICT化や業務効率・残業時間短縮など様々な改善すべき点はあるかと思いますが、やはり一番大切なことは、人と人の繋がりをいかに持てているか?なんじゃないかと思っています。
まずは大変な中、職員との声かけや関係性をもう一度見直すこと。
今、働いてくれている職員さんのことを見てあげること。
これに尽きるのではないでしょうか?
是非、一言、声を掛けてあげてくださいね!

今日は、いつもより長い記事になってしまいました。やっぱり介護の人材のこととなると、簡単には終わりませんね。。
まだまだ、お話ししたいことはありますので、続編もご期待ください。
では、今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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