若手不足問題をどう捉えるか?進む介護離職と高齢化問題
皆さん、おはようございます!! 火曜日は、介護業界について考える日です! 現場で働く人の声から、社会における問題点まで様々な角度からお話しします。 介護業界に身を置く方だけでなく、様々な方と共有できればと思います! ぜひ最後までお付き合いください。
(文字数:2174文字 所要時間:約5分)
今日のテーマは
若手不足問題をどう捉えるか?進む介護離職と高齢化問題
というタイトルでお届けします!
私の働く法人でも、若年層の働き手が圧倒的に少なく、新たな施設が出来る!となっても、「で、そこの事業所、誰がするん?」みたいな空気感。
20~30歳台の入職は明らかに少なく、年々高齢化していくという問題を抱えています。今日はこの若手不足問題とともに高齢化問題も考えていきたいと思います。
①業界の問題点
介護業界では、慢性的な人材不足が深刻化しています。特に若手の不足は大きな課題であり、介護現場の高齢化が進んでいることも相まって、持続可能な運営が難しくなってきています。厚生労働省の統計によると、介護職員の離職率は他の業種と比べても高く、特に入職3年以内の若手が現場を去るケースが多く見られます。
この問題の背景には、いくつかの要因が考えられます。
労働環境の厳しさ
介護職は身体的・精神的負担が大きい。
夜勤や長時間労働による疲弊。
人手不足による業務の過多。
給与と待遇の課題
他業種と比べると賃金が低く、昇給の機会が少ない。
資格取得が必要な割に、待遇が見合っていないと感じる人が多い。
将来への不安
高齢化が進む社会の中で、介護業界の未来が見通しにくい。
若い世代にとって魅力的なキャリアパスが不足している。
このように、介護業界は労働環境や賃金の課題を抱えつつ、若手の参入が減り、離職が増加するという悪循環に陥っています。この状況を打開するためには、若年層へのアプローチを変える必要があります。
②若年層への広告の出し方
若手不足を解決するためには、若年層に向けた効果的な採用マーケティングが欠かせません。現在の若者はSNSを通じて情報収集を行うため、従来の採用方法(求人サイトやハローワーク)だけでは十分にリーチできません。私の働く法人も、この若年層への広告戦略が弱く、ようやくInstagramの運用許可がおりたところで、活用に至っていないのが現状です。
1. SNSを活用した広報活動
Instagram・TikTokの活用
介護現場のリアルな日常をショート動画で紹介。
若い介護職員の働く姿を映し、親しみやすいイメージを伝える。
「1日密着」や「あるある動画」など、共感を生むコンテンツを作成。
Twitter・Threadsを活用した情報発信
介護職の魅力や意義を発信。
現場のスタッフが発信することで、リアリティのある情報を提供。
「#介護の魅力」などのハッシュタグを使い、認知度を向上させる。
2. 若手の求める働き方を打ち出す
若年層は、給与や待遇だけでなく、ワークライフバランスや働きがいを重視します。これを反映した採用戦略が必要です。
柔軟な働き方を打ち出す
週休3日制の導入、短時間勤務の選択肢を用意する。
副業・兼業が可能な仕組みを作る。
キャリアパスを明確にする
介護職から管理職、教育担当者、コンサルタントなどの道を示す。
「介護=現場で働き続ける仕事」というイメージを払拭する。
給与・待遇の見直しを訴求する
「未経験からでも○年で月収○万円可能」など、成長のモデルケースを示す。
介護報酬の活用により、給与アップの可能性を示す。
3. 企業ブランディングの強化
企業のブランド力が若年層の採用に大きく影響します。企業の魅力を発信し、働きやすい職場環境をアピールすることが重要です。
現場の雰囲気を伝える
YouTubeなどで「働く環境」や「職員インタビュー動画」を公開。
職員のリアルな声を届ける。
ポジティブなイメージを創出
介護=大変な仕事というイメージを払拭し、やりがいや楽しさを強調する。
「人の役に立つ」「社会貢献できる」という価値を伝える。
このように、従来の採用手法に頼るのではなく、若年層の関心を引く方法で訴求することが求められます。
まとめ
介護業界における若手不足は、単なる人材の問題ではなく、業界全体の持続可能性に関わる重要な課題です。労働環境の厳しさ、給与の低さ、将来の不安といった問題が若手の参入を妨げ、離職を加速させています。
これを解決するためには、単に「人手が足りないから募集する」のではなく、若年層にとって魅力的な業界にする必要があります。そのためには、
○ SNSを活用した情報発信
○柔軟な働き方の提供
○キャリアパスの明確化
○給与・待遇の改善
○企業ブランドの強化
といった施策を総合的に進めることが重要です。
介護業界が「厳しい仕事」ではなく、「魅力的なキャリアの選択肢」として認識されるような取り組みを進めることで、若手の確保が可能となります。これからの介護業界の発展のために、企業・行政・現場が一体となって取り組むべき時期に来ているのではないでしょうか。
若手の参入が進むことで、より持続可能な介護業界を築くことができるはずです。若手が入って来ないのは、有効な手が打てていないことが問題かもしれませんね!どのように手を打てばリーチできるか?しっかりと考えていきたいと思います!!