SAOを見直してみた①
※ネタバレ注意
こんにちは、こんばんは
SAO(ソードアートオンライン)のアニメを見直しました。
キリト(桐ヶ谷和人)というキャラクターが主人公です。
SAOはフルダイブ型MMORPG
あらすじは簡単で
①ゲームの中で死んだら現実でも死ぬ
②ゲームからはゲームクリアまで出られない
③アバターが現実世界の身体と同じになる
④クリア条件は100階層クリア
この世界でクリアを目指そうってやつです
このゲーム、クリアされたので現実に戻ってきてますが、実は正式なルートのゲームクリアでは無く、ゲームマスターである茅場晶彦を倒したことによるゲームクリアなんですよね。
100階層ではなく、75層でクリアしてます。映画では100層ボスが見れますけどね。
ネットミームとして、
「ビーターやビーター!」
「俺、たまにあるんだよな。戦闘中にブチ切れて、記憶が飛んだりとか!」
ってセリフががありますよね。
ビーターってβテスター×チーターを組み合わせたものでイガグリみたいな頭のキバオウってキャラが言い出した言葉です。
これ、キリトが他のβテスターと一緒にするなと認めた呼び名なのですが、この言葉が出てくるまでの数分のシーンでキリトの覚悟が見えるんですよね。
1層ボスの攻略をする中でボスが突然事前情報になかった武器を手に取ります。その結果、攻略組の対応が追いつかずディアベルというリーダーがボスの攻撃に倒されてしまいます(死)。
キリトはβテスト時代に、もっと上の階層で同じ武器を持つ敵と戦っていたことにより対応ができた結果ボスを倒すのですが、その情報を隠していただろと、キバオウに攻められます。
その流れで他にもβテスターいるんだろ!出てこいよ!とβテスター全体を悪者扱いします。
ここからは私の想像ですが、
きっとキリトはその場で言い訳が出来たはずです。「武器を変えるなんてβテスト時には無かった仕様である」「ボス攻略中に情報共有なんてする余裕はない」など。
でも、それをしなかった。
キリトが「ビーター」を認める前に一瞬唇を噛むシーンがあります。
この瞬間、きっとキリトはこの先SAOにおける悪役を演じることを決めたのかなと感じました。
印象づけるためにボスドロップで得た黒いコートを装備し、「黒の剣士」として定着しました。
これ、もしキリトが言い訳していたらどうなってたか。
SAOプレイヤーの中で、よりβテスターとそれ以外との溝が深まり、βテスター=悪が定着していたと思います。
後々どちらにせよ、βテスターを敵視するプレイヤー達は出てきますが、それでも、その場で悪役を演じてその場を収める覚悟を決めたというところに、キリトの強さを感じました。
その一端は、ディアベルが死に際に発した「頼んだよ」という言葉を守ったことにあると思います。
今回は「ビーター」から話をしましたが、次はキリトではなく、他の登場人物である、エギル、クラインについて話してみたいと思います。