![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/173417237/rectangle_large_type_2_1b84f5d931fdae0a0a9c5e811b72cf73.png?width=1200)
本の紹介|小さな行動の積み重ねが人生を豊かにする
こんばんは。hamuです。
今日はわたしが好きな本(漫画)を2つご紹介します。
2つの作品の共通点は「主人公が小さな行動を積み重ね、人生を少しずつ豊かにしていく」ということ。
劇的な話ではないですが、最初少し元気がなかった主人公たちが、徐々に生きることに前向きになっていく、そんなストーリーとなっています。
****
しあわせは食べて寝て待て(水凪トリ著)
あらすじ
免疫系の病気を持っている麦巻さとこ。週4回のパート暮らし。お医者さんから「婚活でも」と勧められたけれど、さとこが決めたのは家賃の安い団地への引っ越し! 面倒見の良すぎる大家・鈴さんとその息子・司との交流や、団地ののどかな時間に心身ともに癒やされて…。
1つめは水凪トリさん著「しあわせは食べて寝てまて」。2025年2月時点で5巻まで発売、現在も連載中の作品です。
仕事帰り、電車で無料の1巻を読んだところハマってしまい、そのまま2〜5巻をKindle版で購入。
免疫系の病気を抱えているため何事にも消極的だった主人公さとこは、団地に引っ越したことをきっかけに人との交流が増えます。
働き方を考えたり、生活リズムを整えたり…
いろいろな人からヒントをもらい、行動にうつし、少しずつ活動の範囲を広げていくさとこ。
さとこの生き方を通して、「無理なく自分らしく、少しずつ進んでいけばいい」そんな考え方を肯定してくれる作品になっています。
絵柄もほっこりかわいい系なので、ただ眺めているだけでも癒されます。
****
たそがれたかこ(入江喜和 著)
あらすじ
たかこは、母と暮らすバツイチ45歳。深川から自転車で新大橋を渡り、社員食堂のパートに通う。とくに大きな原因はない。逆にすべてが原因でイヤになっているのだろうか――。このところ、夜にやられて隅田川のほとりで一人、酒を飲む。ところが、だれもいないと思ったそこで、声をかけてきた男がいて――!?ふんばりざかりをふんばる人に、届けたい物語。
2つめは入江喜和さん著「たそがれたかこ」。
こちらは完結済で全10巻です。
わたしがこの本と出会ったのは23歳のころ。
主人公たかことわたしは年齢や職業、歩んできた人生など、属性がまったく異なります。
にもかかわらず、こちらも試し読みをきっかけにどハマり。
とくに大きな原因はない。逆にすべてが原因でイヤになっているのだろうか――。
あらすじにもあるこの一文。
当時わたしは実家暮らしをしていて、高齢な両親、母方の祖母との4人暮らし。
まだ両親との距離をうまくとれておらず、つらいことがあっても「みんなも苦労してる」「それが普通」とすべてを我慢していました。
本当は我慢したくないし、なんなら息苦しい。
でもそう思ってしまったら、つらさに耐えきれなくなってしまう気がして、我慢することしか選べなかったのだと思います。
そんな息苦しさを、あの一文がすべて代弁してくれたかのように感じ、わたしはこの本に惹かれたのかもしれません。
こちらの主人公たかこもまた、人との関わりを通じて行動することを覚えます。
そして徐々に自分が好きなもの、やりたいことを見つけ、人生を豊かにしていくのです。
たかこの行動は決してうまくいくことばかりではないし、生きづらさや息苦しさは簡単にはなくなりません。でも、それも含めて人生なのかな…と考えさせられるストーリーとなっています。
少し重く感じるエピソードもあり読む人を選ぶかもしれませんが、わたしは好きな作品です。
****
まとめ
「行動」がキーワードになっている本を2つ紹介しました。
主人公たちの行動は、日常のささいなことから始まります。
それによって自分に変化が起きると、驚いたり喜んだり、失敗することもあります。
それに、常に前向きというわけでもありません。やる気がしないときもあれば、失敗を引きずってしまうことも。
そんなふうに紆余曲折しながらも、少しずつ前に進む主人公たち。
彼女たちを見ていると、わたしもできそうなことからやってみよう、と少し励まされるような気がします。
気になった方は試し読みだけでも、ぜひ読んでみてくださいね。
おわり