1年で月商1億超えのスタートアップD2Cを育てたこだわり
1年で月商を億超えのビジネスに育てた「FUJIMI」というブランドを展開するトリコの代表の方の記事に大事なことが書かれていたのでシェアします。
「FUJIMI」は美容診断から処方するパーソナライズビューティケアという方法をとっているブランドです。顧客には購入前にアンケートに答えてもらって、その回答によってその人の状態にあった処方をしてお届けするという手間のかかるやり方をしています。
ネットの情報が信じられなくなっている今、自分自身にあった商品を求める人は増えています。いろんな商品を試して自分にあったものを選ぶよりも、自分の状態を知ってもらって適切なアプローチのできる商品を提案してもらう方がコスパが良いと感じているのだと思います。
商品はサプリとマスクの2つだけの展開ですが、顧客のデータを活用することで、いろんなアイテムへの横展もしやすく、今後より拡大していくだろうなと思います。
そんなトリコさんは広告のインハウス化にこだわり実践してきました。その結果、1年で月商1億を突破するビジネスにまで育てられたと言っています。
LPや広告クリエイティブの1つ1つまで全てデザイナーが内製し、COO細田を中心に各チャネルの広告運用を自社で行なっています。
プロダクト製作と広告クリエイティブのデザイナーが同じであるからこそ一貫したブランドの世界観を表現することができるし、高速なクリエイティブPDCAや細かいABテストによるCPA改善もトリコの強みとなっています。
代わりに細田は日々広告の動きに一喜一憂し、ここ1年ずっと眠れぬ夜を過ごしています…
D2C事業を成長させることと、広告の運用を拡大させていくことはイコールです。
オンライン広告の特徴は、誰でも始められることや予算を決めて小さくPDCAを回せることです。
つまり、広告代理店に任せなくても運用ができることを多くの企業がまだわかっていません。
そして広告の成否を分けるのが実験の数です。失敗を積み重ねることで、成功へと近づいていきます。
広告代理店に任せて、月に1度の報告会をして、部分的なテコ入れをしているだけでは、年に10数回しか改善の機会を作れていないことになります。
ですが広告代理店もビジネスなので、稼げない相手に必要以上のリソースを割くことはできません。
自社の広告運用担当者レベルで運用業務を担ってくれるチームを広告代理店内に抱えられるのは、莫大な予算を預けられる一部の大手企業だけです。
なので、これからビジネスを成長させていくスタートアップや中小企業が、月に何回も何十回も実験できるようになるためには、自分たちが自らの手でPDCAを回さなければいけません。
そして、成長に合わせて運用リソースとして広告代理店などの外部のパートナーとの協業をしていくことによって、成果の最大化を目指していくことが正しいリソースの使い方です。
もしジリ貧な状況が続いているなら、より高速にPDCAを回せる体制づくりをお勧めします。
参考:1年で月商億越え。美容D2Cスタートアップの2020年振り返りと2021年意向表明