なぜ闇が深い人間が誕生するのか?その4つの理由。
なぜ闇が深い人間が誕生するのかと言うと、いくつかの理由がありますが、中でも代表的なものが次の4つになります。
一つずつ解説していきます。
1・劣悪な養育環境
一番の理由と言ってもいいのが、劣悪な養育環境によって歪んだ人格形成による闇です。
とくに親が、虐待もしくはネグレクト(育児放棄)といった行いを子どもにしていると、その子の人格はどんどん歪んでいくことがよくあります。
非行に走る少年少女は、親の興味関心を得られなかったため、グレることによって親の注目を浴びようとすることが多いと言います。
韓国ドラマ「未成年裁判」でも、次のような台詞がありました。
これは韓国のドラマの話だけではなく、日本でもまったく同じです。
この状態に陥った子どもは、まだ自分の親に期待をしていますが、その期待が裏切り続けられたとき、とうとう親のことを見限ります。
さらに、過度の非行に走る少年少女は、走った段階ですでに親のことを見限っている場合もよくあります。
現実では、親の民度が低いと、それに連動して住む地域の民度が低いことが多く、必然的に悪い仲間ができやすいという傾向があるんですよ。
すると、悪い仲間と悪行を繰り返すようになり、悪いことに対する罪悪感を感じなくなるため、歪んだ人格がさらに歪むという連鎖が生まれてしまうことがよくあります。
2・ドロップアウト
このケースは、優等生だった子どもが押さえつけに耐えられなくなり、反体制的な態度や行動を取ることで起こります。
優等生で居続けるということは、「いい子でいること」「親の期待を裏切らないこと」「真面目であること」を常に求められるということです。
“優等生コンプレックス”というのがあって、優等生でいることにほとほと嫌気がさしてしまい、真逆の人間になりたいと思うことがあるんですよ。
そうすれば誰も期待なんてしないし、不真面目でいても誰も注意しない。
つまり、親や周囲が優等生でいることに圧をかけすぎて、その子自身も無理をして一生懸命応えようとした結果、反動が来てしまったということなんですね。
そして実際にドロップアウトして悪い仲間とつるむようになり、闇が深くなってしまったというわけです。
ちなみに僕自身、10代のときにドロップアウトしてしまった側の人間ですが、別にいい子でいようとはしてなかったので、その反動はありませんでした。
でも、そのときにつるむ相手を間違えていたら、ものすごく闇が深い人間になっていたのかもしれません。
その場合、きっとこの仕事にも就いていなかったことでしょう。
3・闇落ち
「闇落ち」とは、善人側だった人が、ダークサイドへ落ちることを意味します。
アニメや漫画の世界でよくあるケースですね。
闇落ちは基本的に、劣等感や疎外感、物事や世界に対する絶望など、その人物が抱えている心の闇が何らかのきっかけで闇落ちていくパターンと、自らの力に溺れるパターンのどちらかが多いと言われています。
ただ、現実ではこのような闇落ちはそれほど多くなく、「汚れを知らなかった人が闇に落とされる」というパターンが多いです。
たとえば、数年前に問題になったAV出演強要被害。
この被害に遭った女性の中には、人の闇をまったく知らなかった女性がきっといるはずです。
実際、性風俗産業では「汚れを知らない女性を闇に落とす」という所業が日夜行われており、ホストに騙された処女の女の子が風俗で働かせられたり、反社に覚醒剤漬けにされたりするということが実際にあります。
これは女性に限った話ではなく、もちろん男性も闇落ちすることがあります。
儲け話に騙されて地獄を見たり、家族や大切な人が誰かに酷い目に遭わされて、夜も眠れないぐらい憎悪の念を抱くようになったりと、それは様々です。
今まで光の世界を生きてきた人がいきなり闇側を経験すると、そのあまりの差に絶望してしまい、もう二度と元の世界には戻れないと思って、そこで諦めてしまうことがよくあるんですね。
自分が酷く傷ついたことで、それ以上傷つくと耐えられそうにないから、その代わりとしてほかの誰かを傷つけるようになることは、闇落ちした人によくあります。
あとは、無力だった自分への罰則行為として、誰かを傷つけることで自分に罰を与えているということもありますね。
4・発達障害などによる
周囲の無理解
「ケーキの切れない非行少年たち」には、発達障害や軽度の知的障害を持っていると、周囲の理解が得られにくいという衝撃的事実が、何ページにもわたって書かれていました。
なぜなら、そういった障害を持っていても、定型発達の人や障害がない人となんら変わりない普通の人間とみなされるからです。
そういった前提があるため、一般的な言動や態度から外れたことをすると、周囲から理解されなくて仲間外れにされたり、人が離れていったりすることがよくあるんですよ。
すると、疎外感を感じてしまって、闇側の生き方にシフトする人は実際によくいます。
これは、今まで自分のことを理解してくれなかった人間に対する復讐心でもありますが、闇側にいる人に面白がってもらえたり、認めてもらったりしたことでシフトすることも多いです。
今まで人に受け入れてもらえたという経験が乏しいから、たとえ闇側にいる人でも、承認してもらえたらものすごく嬉しいんですよね。
すると、そういう人たちと関われば関わるほど、闇深い人間になっていくというわけです。
以上になりますが、たとえ元々はまともで光の側を歩いていた人でも、闇側の人間と関わると、倫理観や常識の観点が歪むようになることがよくあります。
たとえば、クラスの秀才と呼ばれた男の子が、ひょんなことから不良グループと遊ぶようになったとしましょう。
最初は彼も、不良グループの悪行にただただドン引きしていたのですが、一緒にいる期間が長くなると、どのようなことが起こると思いますか?
慣れてきて麻痺してしまうんですよ。
そのとき、「俺も万引きぐらいならしてもいいかな?」って思ってしまうんですね。
あとは、「大丈夫だってバレないよ」「みんなもやってるから」という周囲のそそのかしもあると思います。
クラブで外国人の麻薬密売人がドラッグを若い子に売るとき、「みんなやってる」「やらないと仲間外れになる」と言うそうです。
これはまさしく、日本人の悪い特性をくすぐる言い方になるのですが、この売り方でドラッグをやったことがない少年少女にも売れるのだとか。
もちろんこの事例はドラッグだけに限った話ではなくて、闇側にいる人間は悪いことへのそそのかしを必ずと言っていいほどするので、それが闇を深くする原因の一つになっていることは間違いないでしょう。
ちなみに、今回お話した内容は、あくまでも「なぜ闇が深くなってしまったのか?」という理由に言及したものです。
なので、決して闇が深い人のことを非難しているわけではありませんので、その点はどうかご理解ください。
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