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「そんなつもりで言ったわけじゃない」が起こる理由。


特定の単語に
過剰反応する人たち。


世の中には、「単語脳の人と文脈脳の人」という2種類の人種がいます。

どういうことかと言うと、下記に記載されている出来事が分かりやすい事例なので、お話させていただきます。

【参考記事】


このネットニュースを要約すると、こういうことです。

2020年のコロナ禍のとき、生活に苦しむ大学生たちがあまりにも増えすぎているから、持続化給付金の対象に生活に困窮する学生も入れてほしいと、安倍元首相に蓮舫さんが提言したんですよ。

そのとき彼女は、「生活も成り立たないし、学校を辞めたら高卒になる」と発言したんです。

この出来事にTwitter民たちが騒ぎ出し、炎上したという事件でした。

なぜ炎上したのかと言うと、「高卒」というワードに過剰反応した人たちがいたからです。

蓮舫さんは、別に高卒が悪いとかそんなことは一言も言っていません。

「高卒になる」と言ったのも、おそらく「せっかく頑張って勉強して大学に入ったのに、高卒になるのは可愛そうだ」という意味で発言したのでしょう。

しかし過剰反応した人たちは、「高卒を馬鹿にしているのか」「高卒の人たちに失礼だ」と怒りをあらわにします。

これが、「単語脳」の人たちです。


単語脳の人たちにいくら「そういうつもりで言ったんじゃない」「馬鹿になんかしてない」「もっと前後の流れを見てほしい」と言っても通用しません。

「高卒と言ってごめんなさい」と言わないと、彼ら彼女らの怒りは収まらないのです。

色々あるSNSの中でも、Xが炎上しやすいのは「文字制限があるから」でして、詳しく説明するのには向かないツールだし、それをツイートで表現しようとすると、単語脳の人に引っかかる言葉を使ってしまいがちになります。

今のXは有料プランで長文が打てるようにはなりましたが、情報発信にたずさわる仕事をしていない限り、月額を払う人は少ないはずです。

なので、Xで投稿するときは、単語脳の人の怒りを買わないよう、言葉のチョイスに気をつけないといけないんですよね。


一方、文脈脳の人は、会話や文章の前後を見てくれるので、よほど間違ったことを言わない限りは怒りを買うことがないそうです。

蓮舫さんの高卒発言についても、「あんまそのワードは使わない方がいいんじゃないかな」と思う程度で、文脈を読み取っているから「そういうつもりで言ってるわけじゃないんだな」というのが分かります。

今お話している単語脳と文脈脳の人は、どちらが良い悪いの話をしているのではなくて、あまり使わない方がいい言葉のチョイスがあるということを言いたいのです。

受け入れられない言葉は
人によって違う。


人それぞれ受け入れられないワードというのがあって、たとえば強靭メンタルの男性がいるとします。

彼は、「あの人何言われてもへこたれないよね」「パワハラされてるのにびくともしないよね」と言われるような人です。

でもこの人は薄毛であることをめちゃめちゃ気にしていて、「ハゲ」という言葉を聞くと、途端に単語脳に切り替わってしまうのです。

つまり、人がコンプレックスや劣等感を感じているワードに触れると、普段は文脈脳の人でも単語脳になる可能性があるんですね。


あとは、馬鹿にされたと感じたときや、大切な人への愚弄と言える言葉のチョイス。

たとえば、ご飯をちゃんと作る時間がなくて、たまたま質素になってしまったお弁当を、仕事の昼休みに食べている女性がいるとしましょう。

そんな彼女に対して、「囚人みたいなご飯だね」と言った上司がいるとします。

上司にとってはいじりのつもりだったのが、彼女は侮辱されたと感じます。

ほかにも、彼女のことが大好きな男性がいたとして、男友達が「お前の彼女、ほんとエロい顔してるよな」と言ったとしましょう。

男友達はほめたつもりで言ったけど、彼氏であるこの男性は愚弄されたと感じます。

このように、その人が言われたくない言葉を聞いたとき、瞬時に単語脳に切り替わることがあるので、言葉のチョイスってめちゃめちゃ大事なんですよね。

無意識に使う言葉で
損をすることもある。


あと、言葉のチョイスではないけれど、話し始めと話し終わりに無意識に「いや」「~しね」と言ってしまう人がいます。

どういうことかと言うと、「いや、○○な考え方もありますよね」「それは××だと思いますしね」という感じで、別に否定しているわけでもないし、死んでほしいと思ってるわけではないけれど、癖で言ってしまう言葉のことです。

「いや」から始まる人って、すぐ否定から入るモラハラを想像する人が多いですが、北陸の方の方言で「いや」から入る地域があるのだそうです。

その地域の人にとっては当たり前の言葉であっても、他府県の人から見たら不快にあたる言葉ってありますから、無意識で使っている言葉のチョイスも気をつけた方がいいのは間違いありません。

ちなみに関西では、目上の人であっても「あのね」と言うことが多いのですが、これは他府県の人にとってタメ口を使われたと思うそうです。

「あのですね」と言わないと、不愉快に感じる人がいるということです。

具体的な言葉のチョイスは
どうしたら?


ケースバイケースではありますが、下記に該当する言葉に気をつけながら話すと、単語脳になった人の反感は買いにくいのではないでしょうか。

・それ単体だとネガティブワードになる言葉
(例:犯罪者、がめつい、低能など)
・人を見下したり馬鹿にしたりするときに使う言葉
(例:滑稽、みじめ、哀れなど)
・汚い言葉使い
(例:クソ、お前、死ねなど)
・若者言葉
(例:じゃね?、ダリい、てかさあなど)
・コンプレックスや劣等感を刺激する可能性のある言葉
(例:低所得、中卒、高卒、底辺など)
・容姿に関する否定言葉
(例:ブス、チビ、ハゲなど)
・4D言語
(例:でも、どうせ、だって、だから)

言葉のチョイスに気をつけながら話すことを心がけていると、人に不快に思われることがなくなっていくので、人間関係がかなり円満になります。

さらに、人に受け入れてもらえる幅も広がるので、良いことづくめなんですよね。

婚活中の男性で、相手の女性の何がダメだったのかを聞いたときに「言葉遣いが気になった」と言う人も少なくないそうなので、言葉のチョイスには十分に気をつけていきましょう。


余談ですが、モラハラが治らないと言われているのは、会話中に必ず単語脳を刺激する言葉のチョイスを彼ら彼女らは混ぜてくるからです。

つまり、無意識無自覚で使っているダメな言葉のチョイスが多すぎて、何から直していけば分からないレベルなんですよね。

そのダメな言葉のチョイスをしらみつぶしで直していかないといけないし、本人もそれを言うことが悪いと思ってないから、モラハラは基本的に直らないというわけです。


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