コミュ力は一体どこまであればいいのか?必要なコミュ力の境界線。
すぐ人と打ち解ける人と
そうじゃない側の人。
「コミュ力が高い」と言われる人と聞いて、多くの人がイメージするのは「誰とでも仲良くなれる人」なのかなと思っています。
うちの奥さんや母親がそのタイプなんですよ。
たとえば奥さんの場合だと、どこかに飲みに行ったとき、僕がお手洗いに行ってる間に今まで話したことがないお店の人と仲良く談笑しているとか、ざらにあります。
母もとにかく話好きで、自宅周辺のお店の人とすぐ仲良くなるから、知り合いがめちゃめちゃ多いんですよね。
僕が彼女たちを同じことをしろと言われても無理です。
なぜなら、そこまでいろんな人と話したいわけじゃないし、知らない人に話しかけるのがそもそも苦痛だからです。
かつては、彼女たちのように人に興味を持って、積極的に話しかけて、仲良くなってコミュニティの輪を広げた方がいいのだと思っていた時期があります。
まだ独身だった頃は1人飲みをする機会が多く、行きつけのお店が何軒かあったのですが、お店の大将や店長と仲良くなることも何度かあったんですよ。
中でも印象に残ってるのが、ある居酒屋の店長とサシ飲みしたときのことです。
この人はずっと自分の話しかしないし、こちらの話をしようとしてもすぐ彼の人に話に戻るから、「もうサシ飲みすることはないな」と思ったことを覚えています。
いや、自分の話をすることが原因だったというより、そもそも話が面白くなかったから聞いてられなかったのだと思います。
内向型と外向型の
違いとは?
基本的に人間って、「1人になることで元気をチャージできる人」と「誰かと会うことで元気をチャージできる人」に分かれるんですよ。
僕は完全に前者なので、自分が会いたい、遊びたいと思えない人との時間は逆に元気を奪われてしまうんだと気づきました。
前者は「外向型タイプ」の人間で、後者は「内向型タイプ」の人間です。
両者の特徴は次のようになります。
ちなみに僕は、内向型タイプに14個中12個該当しており、バリバリの陰キャです。
チーズ牛丼も食べます。
Youtubeでは顔出ししているので、藤本シゲユキは目立たがり屋だと思っている方が多いかもしれません。
でも、顔出しした方がメリットがあるからそうしているだけであって、ゆっくり実況みたいな形で顔出ししなくていいなら、そっちの方が全然いいです。
内向型タイプの人が
抱えてしまう強迫観念。
そういえば以前、対面カウンセリングにお越しいただいたクライアントさんが、趣味のコミュニティに通われているらしく、「私は別に友達がほしいわけじゃないんです」と話されていたんですね。
「ただその趣味をやりたいだけで通っているから、できれば放っておいてほしい」と話されていて、「めちゃめちゃ分かります」と思わず共感してしまいました。
僕は陰キャ属性で内向型の人間なのですが、自分の性質を理解してないと次のような強迫観念が根付いてしまうことがよくあるんですよ。
陽キャ属性で外向型の人だったら、このような強迫観念は根付かないし、むしろそれが素です。
しかし、僕のようなタイプの人だったらまあまあの地獄なんですよね。
でも、自分の性質をきちんと理解して、それが別に悪いことではないのだと開き直ることができれば、人付き合いのしがらみや対人関係における強迫観念からは、一気に解放されます。
余談ですが、オードリーの若林さんと水卜アナが司会を務める「おかえり、こっち側の集い」という番組があったんですよ。
根っからの内向型の人たちばかりが集まって、陰キャあるあるや、生きていくための対処法などを語り合う非常に面白い番組でした。
残念ながら放送は終わってしまったのですが、Huluで見れるみたいなので、ご興味がおありの方はぜひご覧いただきたいです。
外向型のストレス発散法は
内向型にとって
疲労の原因になることも。
そういえば2023年の5月、母が腰を圧迫骨折をしてしまって、2ヶ月ほどサポートのために実家に帰ってたんですよ。
足腰以外は元気なので、彼女はとにかくよく喋るんです。
その中で、「ずっとどこにも出掛けてないし、私の友達を呼んで家でパーっとやろか?」と言われたときに即答で、「お願いやからやめてくれ」と言いました。
母にとっては友達だけど、僕にとってはただの気を使う年配者たちでしかないので、そもそもが「会いたくない」んですよね。
僕のこの考えは、外向型の人から見たらありえないと思うことも多いらしく、「どこでどんなつながりがあるか分からないから」「会ったら楽しいかもしれないのになんで断るの?」と思うのだそうです。
たしかにそれはそうなんだけど、陰キャ属性の内向型人間にとって「そこまでして会いたくない」という「基準」ってものすごく大事なんですよ。
この基準を無視したら、大体疲れて終わるだけだし、楽しむことができたとしても「どちらかと言えば楽しかった」レベルの話であることが圧倒的に多いです。
ただ、この基準はある程度人に揉まれた経験があるから分かることであって、その経験がない人は基準そのものができていないので、そこは注意が必要です。
コミュ力は一体どこまで
あればいいのか?
では、陽キャ陰キャ問わず、外向型内向型問わず、万人に共通する「あって損はないコミュ力」とは、どの程度の状態を指すのか?
僕個人の見解としては、「この人と仲良くしていきたい」と思える人に出会ったときに、お互いが心地よい状態で付き合っていけるコミュ力があればいいと思っています。
せっかく仲良くしたいと思える人に出会えたのに、仲良くするやり方が分からなくて、間違ったコミュニケーションや気の引き方をしてしまう人っているじゃないですか。
素直に「仲良くしたい」と言えばいいのにそれが言えなくて、正直にその人に対する気持ちを言えばいいだけなのにそれができない。
別にこれは恋愛に限った話ではなくて、素直で正直に接することができれば、多少ぎこちないコミュニケーションであっても、問題ないと思うんです。
少なくとも「悪い人ではないんだな」と思ってもらえるだろうし、よほど相性が合わないとかじゃない限り、相手も受け入れてくれるのではないでしょうか。
少しでもコミュニケーション能力を高めたいなら、仕事のときに練習してみましょう。
プライベートでそんな練習をしたくないという人は、それでいいと僕は思っています。
なぜなら、陰キャ属性で内向型タイプの人にとって、プライベートでコミュ力を養うとか苦行でしかないし、それが義務になってしまうと人と話すのが苦痛になるからです。
なので、仕事のときに「雑談力」「人に興味を持った会話」「質問力」「プレゼン力」「共感力」などを高めていき、プライベートでは会いたい人にだけ会うようにするといいのではないでしょうか。
ちなみに、プライベートで頑張ってコミュニケーションを取ろうとすると、交友関係は広がるし、友達も増えるし、もしかしたら仕事につながる出会いもあるのかもしれません。
しかし、とくに内向型タイプの人が外向型を目指すようなコミュニケーションを取ろうとすると、自分の性質をフル無視することになるんですよ。
すると、後々の反動がきっとえげつないものになることは安易に想像ができます。
お互いが心地よい状態で
付き合っていける
コミュ力とは?
では、「お互いが心地よい状態で付き合っていけるコミュ力」とは、どれぐらいのものなのか?
前述した自分の話しかしない居酒屋の店長は、「人に興味を持った会話」や「質問力」が皆無です。
僕に対してこの状態ということは、きっと他の人にも同じか、もしくはもっと酷い自分語りをすると思うので、これでは心地よい状態とは言えません。
ほかにも、すぐ自分の考えを押し付けてくる人や、気持ちを理解してくれない人は「共感力」が足りません。
人は誰しも、自分のことを尊重してほしいし、正しく自分のことを理解してほしいと無意識で思っているので、やはりこういう人とも心地よい状態は築けません。
なので、僕が考えるコミュ力って、大切に思う人を不快にさせない、傷つけない、モヤモヤさせない能力のことであり、そう考えると、それができる人って意外に少ないのかもしれないですね。
だって、それができる人が沢山いるのであれば、世の中にはこんなに誰かの言葉や態度で傷つく人たちがいないからです。
上辺のコミュ力は、たしかに瞬発力は高いし、人を惹き込む力があります。
でもそれは、長続きしなかったり、自分の性質を無視すると負担がかかる場合があるんですよ。
そういった理由から、コミュ力を高めたいと思う人は、自分の性質を無視せずに、理解することがまず必要です。
そして、大切な人と心地よい関係を築くために、自分に合った無理をしないコミュニケーション能力を身につけてみてはいかがでしょうか?
とくに内向型タイプの人は覚えていてほしいのですが、無理して話し上手になったり、笑える話題を提供できる側の人になったりする必要はないということです。
最後に、下記動画にて「陰キャが輝ける場所を見つける方法」について徹底解説しておりますので、ご興味がおありの方はぜひご覧ください。
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