良心や罪悪感がない人たち。“ヤバい人間”の見極め方とは?
専門家でも見極めが難しいと言われているのが、“サイコパス”という人種です。
さらに最近では、サイコパスと誤解されがちな存在として、“ゲミュートローゼ”という言葉も登場したので、より見分けがつきにくくなっています。
今回は、そんなサイコパスの特徴に加え、ゲミュートローゼとの違いについて徹底解説していきたいと思います。
ソシオパスの特徴。
「社会性人格障害」、これがサイコパスと呼ばれているものですが、映画やドラマの影響で、サイコパス=犯罪者と勘違いしている人が非常に多いです。
サイコパスと同じような扱いをされるのが“ソシオパス”という存在ですが、一説によると、サイコパスよりもソシオパスの方が厄介だという人もいます。
ソシオパスは、育った家庭環境が悪く、さまざまな虐待を受けていたという背景があることが多いそうです。
そして、サイコパスとは異なり、長期的な仕事に就くことや、一般的な家庭生活を送ることができない場合が多いようです。
ソシオパスが犯罪を犯す際は、自らのリスクや成り行きを一切考えず、無計画で衝動的に実行することがよくあります。
そのため、自分の欠点に気づかず、責任感も欠如しているという特徴があるそうです。
もしあなたの周りに、口だけで仲間を作りたがり、周囲に迷惑をかけている人がいたら、「この人ソシオパスかもしれない?」と少し疑ってみてもいいかもしれませんね。
サイコパスの主な特徴。
サイコパスには2つの種類があります。
1つ目は「無秩序型」です。
この無秩序型は、知能がそれほど高くなく、自分の行動も雑で、無職が多いとされています。
養育環境や教育環境の悪さが原因で、この無秩序型になることが多く、ソシオパスと非常に見分けがつきにくいのが特徴です。
2つ目が「秩序型」です。
すべてにおいて秩序だっている人格が特徴的で、知能が高く、社会的地位があり、尊敬される立場にあることが多いです。
サイコパスが多いとされる職業として、判事、弁護士、経営者、医者、政治家などが挙げられます。
ほかには、無秩序型と秩序型が合わさった「混合型」も存在して、このタイプはすべての行動が予測不能だと言われており、その数はあまり多くはないようです。
そして、サイコパスの主な特徴と性質は13個あります。
下記にまとめてみました。
このような特徴を持つサイコパスですが、自分がサイコパスであることを隠すために、演じることに力を入れている人も中にはいます。
つまり、自分がサイコパスだと自覚している人も存在するということです。
自分のサイコパスとしての性質とどう向き合っていくかを考えている、非常に冷静なサイコパスもいるそうです。
また、表と裏の顔を巧みに使い分け、自分の欠点を把握しているサイコパスもいます。
このように、自分をよく理解しているサイコパスって、かなりたちが悪いんですよね。
わかりやすい例として、『東京リベンジャーズ』に登場するキャラクター、“稀咲鉄太”はサイコパスに近い存在ではないかと思います。
彼は劇中で「俺は自分をよく知っている」と言うんですよ。
実際、稀咲は自分の能力や強みを理解し、それを駆使して周囲の人間をコントロールします。
見ていた方なら分かっていただけると思いますが、このような自分をよく理解しているサイコパスが悪の道に走ると、本当に手に負えないほど質が悪いことが多いのです。
ちなみに、サイコパスの良心や罪悪感のなさがどれぐらいのものかと言うと、まず、あなたの大切に思う人を思い浮かべてください。
その人が目の前で、金属バットで殴打されまくっていたとしたら、居ても立っても居られないぐらいつらく悲しいですよね。
そんなとき、何とも思わないのがサイコパスという人種なんです。
サイコパスの比率は?
サイコパスは全体の1%存在すると言われており、100人に1人ぐらいの割合とも言われています。
学校でたとえると、全児童数はおよそ300人前後と言われていますから、その中に3人ほどサイコパスが紛れているということになります。
ただ、サイコパスには度合いがあり、すべてのサイコパスが前述したような特徴を備えているというわけではないので、明確な比率を計算することは難しいようです。
実は、普通の人にもサイコパス要素を持つ人は多くいて、後述するゲミュートローゼのように、状況的にサイコパスの特徴がみられる場合もあるからです。
サイコパスは、学校や職場などのコミュニティで対人的な摩擦を生むことが少なくなく、いじめる側になることもあれば、疎外される側になることもあるのだとか。
また、そのような人物が管理職に就いた場合、職場に大きなダメージを与えることは往々にしてあります。
ゲミュートローゼとは?
では、先ほど話したゲミュートローゼについてですが、この言葉が出てきたのは、兵庫県の東須磨小学校で起こった教職員によるいじめ問題がきっかけです。
【参考記事】
この事件は、4人の教諭が同僚に対して暴言や暴行を繰り返した事件が背景にあります。
ゲミュートローゼは、他人に対して冷酷で冷淡な態度をとる、他人に対して陰険で残酷なことを平気でする人物を指す言葉です。
このゲミュートローゼは、他人が苦しんでいる、あるいは悲しんでいる気持ちが分からないのです。
そのため、殺人や強盗、レ○プ、いじめなどを繰り返すことがあり、人生の早い段階から犯罪に手を染め、そこから繰り返すのが特徴的だと言われています。
このゲミュートローゼは、たとえば進学校に通うエリート学生たちがホームレスを暴行したり、裕福で何不自由なく育った子供たちが、仲間とつるんでレ○プを繰り返すといった形で現れることがよくあるそうです。
しかもゲミュートローゼは、教育によって改善することが不可能だと言われています。
サイコパスと
ゲミュートローゼの違い。
ここで、サイコパスとゲミュートローゼの違いについてですが、非常に似ている部分が多いですよね。
サイコパスの性格的特徴は、冷酷で無慈悲、良心や罪悪感の欠如であり、確立された治療法がないとされています。
そしてサイコパスの日本語訳は「精神病質者」ですが、ゲミュートローゼは「情性欠如」という概念に違いがあります。
そもそもサイコパスは専門家でも見分けがつきにくいと言われており、そのため、必然的にゲミュートローゼとの違いも分かりにくくなります。
違いがあるとすれば、ゲミュートローゼは、“自分にとってどうでもいいと思う人間”に対して冷酷になれることではないでしょうか。
彼ら彼女らは人間をランク付けしていて、そのランクから外れた人に対しては思いっきり冷酷になれる、ということです。
しかし、それ以外の場面では、彼らも大切に思う人や、重要視している人がいるかもしれません。
でも、だからといって「いい人」にはならないのは当たり前です。
間違いなく言えるのは、どちらも「ヤバい」人であることに変わりはないということです。
専門家でも見分けにくいということは、僕たち素人の人間にとっては、もっと見分けがつきにくいということになるんですよね。
「この人ヤバいかも」
という基準とは?
とはいえ、専門家でなくても「あれ?この人ヤバいかも」と感じる違和感を察知することは、僕達にもできます。
たとえば、次のような場面です。
このような場面に遭遇することが多くなるにつれ、「この人ちょっとヤバいかも」という違和感を、ちゃんと察知することができます。
そして、上記項目に該当する人は、十分すぎるほど「関わらない方がいい人間」である可能性が高すぎるので、そういった人物には、やはり近づかない方がいいと言えるでしょう。
とくに、性善説を信じている人は気をつけてください。
世の中には、性根自体が腐っている人間が一定数います。
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