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「安心感=頼りがいがある=度胸がある」というお話。
ヌメッとした好意は
生理的に受け付けなくなる。
僕がまだ会社員勤めをしていた頃の話です。
ある日、仲良くしていた同僚の女の子から、突然こんなことを言われたんですよ。
「なんかさ、Kが私のこと好きって噂流れてるみたいねんけど。
めっちゃ嫌やねん、どうしよう?」
彼女の名前はN美。
結構モテる子で、よくいろんな男性から「あの子いいな」と言われてるのを耳にしていました。
でも僕はタイプじゃなかったので、「人の趣味って色々やなあ」ぐらいにしか思ってませんでした。
この子は僕より一回り以上年下でしたが、色目で見ていないせいか、兄貴分みたいな感じでよく懐いてくれていたんですね。
そしてKというのは、仕事はできるけれど生意気だったため、あまり好かれていない男の子でした。
この出来事から3ヶ月後、N美が険しい顔をして僕のところにやってきました。
「ちょっと聞いてえや!Kが後輩使って私のこと呼び出してるんやけど!
しかも、『Kさんのことどう思ってますか?』とか聞かれるし!
マジキショいって!」
ちょうどこの日は、Kの退職日。
告白するなら今しかないと思っての行動というのはわかるけど、やり方が男らしくない。
ていうか、そこそこの大人が年下の男を使って、女の子を呼び出させるなよ。
しかもそのついでに気持ちの確認さすなよ。
「それに対してなんて答えてん?」と僕が聞くと、彼女は即答でこう答えました。
「行くわけないやん!『KくんのことはKくんと思ってるよ。
でも行かれへんし、適当な理由つけて断っといて』って言うた」
N美は以前からKのことを嫌っていました。
しかしその理由は、生意気だからではなく、こういうヌメッとした部分がほかにもあるから、そもそも生理的に無理だったんだろうなと思いました。
時代が変わっても
男らしさの定義は
変わらないと思う。
令和の今の時代に、“男らしさ”の話をすると、必ず噛みついてくる人たちがいます。
言うまでもなく噛みついてくるのは、Kと同じようなヌメッと男性ばかりなんでしょう。
どれだけ噛みつかれても、こういうのって本能での毛嫌いに発展するし、大人になってから誰も教えてくれないんですよね。
結局Kは、N美に対して何もできないまま、その職場を後にすることになりました。
ほかにも、つい最近娘から聞いた話なのですが、親友の女の子が好きだった男の子に告白されて付き合うことになったと。
この部分だけ見たら、良かったね案件なのですが、この男の子もKと同じやり方をしてしまったんですね。
男友達を使って、「お前アイツのことどう思ってる?」と確認させてその女の子が好きなことがわかってから、告白したようなのです。
僕も奥さんも聞いた瞬間「ダッサ!」と言ってしまったのですが、「まあ中学生やし…でも中学生でもなあ」とちょっと複雑な気持ちになりました。
なぜならこういうことって、一度成功したら味を占めてまた同じ手を使うからなんですよ。
しかも、その行いがダサいってこともわかってないし、使われた人間でさえも注意しない。
さらにほとんどの場合、気持ちの確認をしに行かされた人間も、その行いがダサいことだとわかってないケースが多いです。
だってわかっていたら、「お前それはダサいで。俺も同類に見られるから自分で行けや」と言うからです。
でも中学生だったらそれはまだわからないか、とも思います。
気持ちの確認を
本人以外が行うのは
学生時代までかもしれない。
もちろんこれは、男女逆転したら話は別です。
むしろ、女の子社会ではよくある事例の一つであり、“当たり前にある日常の一つ”として捉えている人も多いのではないでしょうか。
しかしそれは、成人するまでの話。
学生時代には通用した手も、成人してからは姑息な手になってしまうことがあります。
その中の一つに、「誰かを使って気持ちの確認をさせに行く」は間違いなく入っているはずです。
その方法を使われたら、「もし付き合ったら何でもかんでも筒抜けなんだろうな」「人に頼らず自分で来いよ」と思ってしまう人もいるからです。
なので個人的見解としては、「アイツのことどう思ってる?」「あの子のことどう思ってる?」という事前確認をして脈ありなら告白するのは、高校卒業するまでかなと思います。
それでも、「男だったら自分で行けよ」とは思ってしまうので、ヌメッと側の人たちからすると、僕の考えはきっと老害になってしまうのでしょう。
飲み会で気持ちを
確認してもらうのは
ありなのか?問題。
「じゃあ、飲み会とかそういう集まりの中で探り入れるのとかも、ダサいことなの?」という疑問を持った方もいらっしゃるかもしれません。
好きな人の前で、あえて自分の話題を出してもらったり、そのことについて話を振ってもらったりする方法のことですね。
これは戦略としてありだとは思いますが、諸刃の刃です。
まず、なぜ前述したKや中学生の男の子と、飲み会での探りがどう違うのかと言うと、前者はさりげなさもスマートさも一切ないからなんですよ。
なので、後者の場合もターゲットに、「え、それって私(俺)にどう思ってるか聞いてくれって頼まれたの?」とバレた瞬間から、一気にダサくて寒くなります。
バレたその瞬間から、どれだけ取り繕ったところで、ターゲットは信じてはくれません。
しかも、裏でこそこそと画策しているその姿を想像すると、気持ち悪ささえ感じてしまいます。
そういった理由から、飲み会などでの探りを入れる方法は、信頼できない人間にお願いしたらバレてしまうので、注意が必要なんですよね。
僕自身、クライアントさんにこの方法を使っていいか聞かれることがあります。
そのときは、「頼む相手に空気の読めなさやデリカシーのなさを一度でも感じたのなら、やめておいた方がいい」とお伝えしています。
なぜなら、相手が勘づきそうな前に撤退できなかったり、どこまで聞いていいかさじ加減がわからなくて、直球質問になったりすることがあるからです。
ちなみに僕だったら、この方法は使いません。
自分が知らないところで失敗するリスクがあるし、それだったら自分で動いて失敗した方がまだましだからです。
頼りなく見える人は
ここぞというときの
度胸が足りない。
「男は度胸、女は愛嬌」と言いますが、これは男女逆転してもまったく同じことが言えます。
なぜなら、「この人と一緒なら何とかなりそう」という安心感は、相手に頼りがいがないと生まれるからです。
しかもその頼りがいは、「今までの人生の中でどれだけ度胸を試されて乗り越えてきたか?」が現れるからです。
なので、頼りなく見える人って男女共通して、度胸が足りないせいもあるんですよね。
告白一つ取ってもそうです。
傷つく覚悟で異性に思いを告げた経験がある人は、たとえ結果が思うようなものでなかったとしても、また違う出会いの場面で勇気を発動させることができます。
勇気を出さないといけない場面で人に頼ってしまうと、何かあったときに自力で動けなくなります。
そんな事態を引き起こさないためにも、ここ一番の勇気の出しどころは、自分で何とかしましょう。
恋愛も、仕事も、それができた人から先に、成功率が上がっていきます。
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