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今一度おさえておきたいモラハラの特徴と心理傾向について。


想像以上に多い
モラハラ加害者。


ここ数年で、ようやくモラハラに対する認知度が深まってきたように思えます。

これまでのモラハラのイメージとは、
・大声で罵詈雑言を浴びせられる
・人格否定ばかりされる
・夜通し説教して寝かせてくれない
といった、ステレオタイプの特徴を思い浮かべる人が多かったように思います。

そのせいか、「モラハラする人間なんてそんなにいないはず」という思い込みがある人が多かったんですよ。

でも実際のモラハラって、大声を上げたり、人格否定ばかりされたり、寝かせてくれなかったりというものではないんですよね。

現実は、ネチネチと相手を追い込んで支配する“静かなモラハラ”の方が圧倒的に多いです。

この“静かなモラハラ”の存在が近年になって明るみになり、その被害に遭った人たちの声の多さも相まって、ようやく「他人事ではない」というレベルの認知度まで引き上がったように思います。

つまりこれは、想像しているよりはるかに多く、モラハラする人間が存在するという事実を物語っています。

モラハラの特徴とは?


今さら言う必要はないかもしれませんが、改めて「モラハラの特徴」についてお話させていただきます。

1. 言葉による攻撃
相手を傷つけるような言葉や侮辱的な発言を繰り返す。
相手を否定したり、価値を貶めるような発言をする。
(例:「お前は何もできない」「お前なんて誰も相手にしない」など)

2. 支配とコントロール
自分の意見が一番正しいと思い込み、相手に従わせようとする。
相手の行動や言動を細かく管理・監視し、自由を奪う。
「俺の言うことだけ聞いていればいい」などと言って、相手の人間関係を制限し、孤立させる。

3. 無視や冷たい態度
意図的に相手を無視することで、精神的な苦痛を与える。
些細なことで突然冷たくなったり、感情を露骨に無視したりする。
不機嫌ハラスメント(フキハラ)もこれに該当する。

4. 責任転嫁
自分の問題やミスを相手のせいにする。
「お前が悪いからこうなった」「お前のせいでこんなにイライラする」と、相手を非難することで自分の責任を回避する。
「お前は俺を怒らせる天才だな」「俺を怒らせるお前が悪い」などもテンプレ台詞。

5. 過度な批判や要求
相手の行動や性格、能力について過剰に批判する。
どんなに頑張っても「お前は努力が足りない」「もっとやれ」と終わりのない要求を突きつける。

6. 善意の押しつけ
物理的距離が近くなるにつれ、支配的な言葉が増えていくが、それと同時に恩着せがましい発言も増えていく。
「お前のためを思って言っている」「俺しかこんなことを言うヤツはいない」など、善意を押しつけて支配しようとする。

7. 他人との比較
他人と比較して相手を貶める。
(例:「○○さんはできるのに、お前は何でできないの?」「お前より○○さんはもっとやっている」など)
比較することで相手に劣等感を植え付け、自己評価を下げさせる。

8. 被害者意識の強調
自分が被害者であるかのように振る舞い、相手に罪悪感を植え付ける。
「俺ばかり苦労している」「お前がいるせいで俺はこんなに不幸だ」といった形で、相手を心理的に支配しようとする。

9. 脅迫や威圧的な態度
相手に対して脅すような言動をとる。
(例:「できなかったらどうなるか分かってるよな?」「後で謝ってきても許さないからな」など)
威圧的な態度で相手を恐れさせ、従わせる。

10.打たれ弱すぎる
人を傷つけることには鈍感なくせに、自分が傷つくことにはひどく敏感である。
先に傷つけてきたくせに、それについて反論したり指摘したりすると、逃げる。
自分が縁を切られた側なのに、「俺の方から縁を切ってやった」と吹聴することも多い。


以上になりますが、基本的にモラハラをする人間は、「自分が一番正しい」と本気で思っています。

何だったら、「俺(私)が絶対神で周りはルールを守れない下々の者」ぐらいに思っています。

異常なほどに自己評価が高いのが、モラハラなんですよね。

モラハラ加害者は
自己肯定感が低い。


ちなみに彼ら彼女らは、高いのは自己評価だけであって、自己肯定感は高くありません。

むしろ、自己肯定感は低いです。

実は、自己評価と自己肯定感って、かなり混合されがちなんですよ。

まず、自己肯定感が高い状態のことを、「どんな私でもOK!イェイ!」みたいに思ってる人が多いですが、違います。

自分のことをよく知った上で、苦手なことや性質にないことを受け入れて消化しているのが、自己肯定感が高い状態です。

たとえば方向音痴の人の場合だと、「これ治らないからしょうがないな。初めて行く場所には早めに出よう」みたいな感じで、苦手なことをどうにかするのではなく、受け入れた上で対策を練る感じです。

つまり、本当の意味で自己肯定感が高い人は、自分を客観視できている人でもあるんですよね。


そして自己肯定感は、「自分を客観視できて受け入れる能力」なのに対し、自己評価は、「自分自身に対する自分の評価」です。

「私って超可愛い」「俺は仕事ができる」と自分で思ってるのは、自己評価になります。

もちろん、「私って可愛くない」「俺はダメなヤツだ」も自己評価になります。

自己評価が高くて
自己肯定感が低い状態とは?


では、自己評価が高くて自己肯定感が低いと、どのような状態に陥るのか?

具体例を出してお話いたします。

たとえば50代のおじさんが、20代前半の女性にガチ恋をして、「この子は俺のことが好きなのかもしれない」と勘違いするケースってあるじゃないですか。

傍から見れば、「なんでいけると思ったん?」というケースですよね。

このおじさんは自分を客観視できないまま自分を過大評価してしまったから、このような勘違いをしてしまったわけです。

こういう男性に、「なぜ彼女があなたの世代の男性を選ぶ理由があるんですか?」と聞いたとしましょう。

すると、次のような答えが返ってくるんですよ。

「俺は職場の若い連中とも話ができる」
「行きつけのスナックで女の子に○○さんって若いですよねって言われた」
「同年代の男よりも俺の方が若いから」

でもこの男性は、きっちりほうれい線もあって、中年太りで、頭髪も薄くなってきている普通のおじさんなのです。

自分を客観視できていないから、自己評価だけが高くなってしまうんですよね。

これが自己肯定感が高い人なら、「この子には同世代の若者の男の子が周りにいるだろうから、普通は俺のことを選ばないよなあ」で終わりです。

自己評価が高くて自己肯定感が低いだけなら、このような勘違いを起こしても、“ただの痛い大人”で済みます。

でも、モラハラする人間はそれに加えて、劣等感とコンプレックスの強さがプラスされるんですよね。

むしろ、劣等感とコンプレックスの塊だと言っていいぐらいです。

男性が劣等感や
コンプレックスを
抱きやすいもの。


何に対して、劣等感とコンプレックスを抱いているかは、もちろん人それぞれ違います。

容姿に関することかもしれないし、それ以外のことかもしれない。

とくに男性は、容姿だと「身長と頭髪」の2つにコンプレックスを、それ以外だと「学歴・仕事・社会的地位・収入」の4つに劣等感を感じやすいです。

つまりモラハラをする人間って、自信のなさを、虚勢を張ってごまかしてるんですよね。

だから先ほど挙げたモラハラの特徴10個目の「打たれ弱すぎる」という項目があるのです。

基本的に彼ら彼女らは、自分より下だと思う人間しか周りに置きません。

なぜそうするのかは、言わずもがな「支配とコントロールがしやすいから」です。

そのため、モラハラをする人間は、自分より立場が上の人間にはへこへこしたり、そもそも関わろうとしないようにしたりすることがよくあります。

関わろうとしないケースがあるのは、化けの皮を剥がされたくないからです。

モラハラをする人間は
自信満々に見られるが
実際は違う。

「でもなんで、自分のことを絶対神だと思っているのに、そんなに自信がないの?」

こういった疑問が出てきて当然だと思います。

たとえば、ドラマやアニメの悪役で、自分のコミュニティではふんぞり返って威張り散らしているけど、本当は臆病な雑魚ボスキャラっているじゃないですか。

こういうキャラって、いざ自分の身に危険が及ぶとビビり倒すでしょ?

つまりモラハラをする人間は、「お山の大将」「内弁慶」「井の中の蛙」というわけです。

劣等感とコンプレックスが強すぎるから、自分より下だと思う人間を支配してコントロールして、自我を保ち、歪んだ自己愛を満たそうとするんですよね。

そうすると、承認欲求と自己顕示欲も満たされるので、一度その快感を手に入れたらやめられないんですよ。

モラハラをする人間にサディストの一面があるのは、こういうことなんです。

モラハラ加害者は
“絶対に”認めない。


ただ、加害者である張本人にモラハラであることを指摘しても、“絶対に”認めません。

前述したように、「俺(私)が絶対神で周りはルールを守れない下々の者」と思っているので、「言われる方が悪い」「自分は正しいことしか言ってない」と本気で思っているからです。

僕のYoutube動画では、モラハラ関連のものがいくつかありますが、視聴者の方からいただくコメントに次のようなものがあるんですよ。

「この動画を彼氏に(もしくは旦那に)見せたいです」

残念ながら、その男性に見せたところで、絶対に自分ごととしては捉えないと思った方がいいでしょう。

むしろ、「俺をそんな低俗な人間と同じ扱いにするろくでもない女」と思われるのではないでしょうか。

モラハラを仕事で行うとパワハラになるわけですが、自分の口撃が原因で痛い目に遭っても、それでも治そうとしないし、そもそも自覚がないというケースが圧倒的に多いんですよね。

つまり、モラハラが原因で離婚したり、パワハラが原因で左遷させられたりしても、加害者本人は「なんで自分がこんな目に遭っているのか分かってない」ことが大半なのです。

ということは、モラハラ加害者と関わってしまったら、相手が変わることは皆無に等しいので、出会う前に見極めて対処しないといけないんですよ。

では、どうやってその対処をすればいいのか?

次回記事では、具体的な方法についてお話させていただきます。


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