自己紹介は他人のためにある
前の記事で書いたように、チームに新メンバーが入ってくることが最近続いている。
社内での異動もあれば、外から中途入社してくる人もいる。最近も一人、外から入ってきた。
チームメンバーはいくつかの拠点に分かれて仕事をしているので、リアルで顔を合わせたことがない人もいる。今回入ってきた人も、私がいるのとは別の拠点での勤務だ。
ちょっと前に、新メンバーとの顔合わせのためのweb会議があった。
一人ずつ簡単に自己紹介をしていく。私も自分の役割とオフィスの様子を手短に紹介した。
私の次に自己紹介を行ったのは若手メンバーである。
「山田太郎です。
○○(業務)してます。
おわりです」
・・・・・・・
おーーまーーえーーなーーー
いまさらよく見知った人たちの前で自己紹介するのが気恥ずかしいのはわかるけど、もうちょっとなんかあるやろがい!!!
そもそも自己紹介は新しく入ってきた人のためのものやろがい!!!その人に向けてあなたがどんな人か、どんなときに声を掛ければいいのか、どんなことを期待してるのか、そういうことを伝えるためにやるんやろがい!!!せめて歓迎の一言ぐらい言えんのかい!!!!
忙しいときに急に招集されたからちゃちゃっと済ませたい気持ちはわかるのよ。でも、これから一緒に働いていくんだから、それなりのもてなしがあってもいいじゃないのよ。
なんてことを思った。
中途社員=即戦力というのは嘘である。
中途入社の社員であっても組織社会化(組織に馴染むこと)のための取り組みがないと成果を出しにくいのがわかっている。
研究結果なんて出されなくたって、普通に考えれば新しいコミュニティに入ることがどんなに大変で勇気のいることかわかるはずだ。
ちょっと想像力を働かせることができたなら、わずか5秒の自己紹介なんてしなかっただろう。
私も自己紹介は得意ではない。そもそも社交が嫌いである。
それでも、自分がこんな対応をされたらうれしいだろうなと考えて、他人のためにエネルギーをひねり出すようにしている。(このため、社交嫌いだが良い第一印象を持ってもらえることが多い。そのあとのことは聞くな。)
自己紹介は他人のためにある。
自戒の念を込めて、覚えておきたい。
(どみの)