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なぜ長い会議で何も決まらないのか(後編)

前編をお読みでない方はこちらからどうぞ。

会議が長いわりに何も決まらない理由は次の3つではないかと前編で述べた。

①仕事のゴールが共有できてない
②会議の目的が明確になっていない
③担当者が十分に自分の仕事をしていない

後編では③についてもう少し考えてみよう。

相方のねねっちであれば、担当者が企画をちゃんと練ってこないのは「能力不足」と一刀両断するところだが、はもんの優しい担当あゆどんとしては、担当者に同情したい気持ちもあり、何か別の理由があるのではないかと思っていた。

最近、上司側・担当者側双方の意見を聞いて、なんとなく背景が見えてきた。(なぜか最近カウンセラーの役回りを引き受けている)

上司の言い分はこうだ。「担当者は自分の頭で考えてない。細かくてどうでもいいところを議題に上げてくる。まったく本質的ではない」

担当者の言い分はこうだ。「何を言ってもすぐに否定される。確かに自分が間違っているのかもしれないが、こちらにもその考えに至った背景や思いがあるのでまずはそれを聞いてほしい」

ははーん。

どうやら大元凶はコミュニケーション不足のようだ。

会議でしかコミュニケーションが取れないと、仕事のゴールや関係者個人の思いを時間をかけて共有することができない。その上、会議という場の性質上、「ジャッジする人」と「ジャッジされる人」という関係性が固定化してしまう。仕事のゴールが明文化されていない場合、どんな基準でジャッジされるかが不明なため、担当者は提案が却下されることが増え、無力感を覚えることになる。その結果、マイクロな提案しかできなくなるのだ。

その状態を上司から見たら、「どうしようもないことばかり提案してくる担当者」であるし、担当者から見れば「話を聞いてくれない上司」である。

元凶がコミュニケーション不足なのだとしたら、対処法は会議以外でコミュニケーションの場を設けること、になるだろう。

飲みゅニケーションなんていう時代でも時勢でもなくなったが、コミュニケーション不足による上司と部下の断絶を目の当たりにすると、ジャパニーズオールドスタイルコミュニケーションも意味があるんだなと思えてくる。

もうちょっと互いに歩み寄ったら?今対立と分断の悪循環に入ってまっせ?と傍から見ていると思うのだが、当事者が認識するのは難しいだろう。

めんどくさいけど、間を取り持つ人が必要だ。めんどくさいけど。

一応ちょっとした作戦も考えてある。心底めんどくさいけど。

しゃーない、やるか。

(どみの)

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はもん
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