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タイプロは葬式だった

改名後から何も追わなかった元セクゾ担ですが、ここに埋葬できれば想いが浮かばれるのではと1年前の下書きから書き進めた「見たまま感じたまま」の記録です。
主観のみで話している箇所もあり、少し酔ってもいるため、恐らく乱文になるのですがご容赦いただけますと幸いです。

初恋の人との出会いは覚えていないくらい、その日は笑顔が素敵な人だなと思ったのを覚えています。
そこから、「これって恋なんだ」と気づくまでは5年ほどかかりました。

笑顔新規の私はやがて歯並び素敵ね担へ、声帯から歌声担へと移行し始めると同時期に、途方もないほど彼の人間性を愛し始めていました。
〇〇王子やラ○ホリなど、分かりやすくキャッチーなものとして括られがちな彼でしたが、パブリックイメージとは一転、好きなものや熱中しているものを口に出さずにはいられない子供っぽいところや、少しワガママなところが見えたりすると堪らない愛おしさに蝕まれました。
ゴールで待っていてくれる彼のことを思い浮かべては、呼吸がしづらくなる夜も幾度となくありました。

彼は最後の一年は人間らしいところを飾って隠さず、自分自身ときちんと向き合っているように見えました。
時には世間の求める像に沿わないことも恐れず、一人の“中島健人”という人間を見ることができるようになった時期の発表。
そこから今日まで光を失ったような毎日でしたが、今は自分を守るための選択に誇りを持ってくれていればいいな、と思えています。

彼は人生で初めて好きになった男性アイドルでしたし、SexyZoneは初めて自分の意思でライブを見に行った男性アイドルでした。
きちんと物語のページが捲り終えられ、新しい物語を始めてくれることは、唯一の救いだったように思います。

正当な終わりと始まりを経て、“タイプロ”がNetflixで配信され始めてから数週間遅れの視聴を始めました。
始めこそ知らないところで始まった全く関係のない話───とどこか他人事のような気持ちでしたが、次第に「何のためにオーディションをするのか」「なぜこの形式を取る必要があったのか」ということに気がつきます。
4次審査あたりから決して気軽には見ることができませんでした。

「4人」や「5人」が映るたび何度も先に進めなくなりました。見なければよかった、と思うこともありました。
もう戻ることのない、大切な思い出や映像を見せられるほど、行き場のない悔しい気持ちや悲しい気持ちに打ちひしがれました。
それと同時に、これは私たちが見るべきオーディションなのだ、これは“元セクゾ担たちが行き場のない感情を成仏させるためのオーディション“なのだと痛感しました。
もう戻らない時間をいつまでも恋しく振り返ることを辞めて、みんなが前を向くためのオーディション。

最終審査、RUN。
最後にRUNを披露することで、オーディションそのものに強い意味を持たせたと思いました。
課題曲に選ばれたことの意味合いをすぐに想像して涙を流してくれた原くん始め、候補生全員がこの曲をとても大切に歌ってくれたことが、とても嬉しかった。あんな姿見て嫌な思いをする訳ないよ。

セクゾにとって大事な曲、は色んな節目それぞれにありましたが、その中で唯一大事な曲、節目のための曲として作られていない曲だという認識。
運命の悪戯でとんでもなく強いパワーを持ってしまった曲。SMAPでいうベストフレンド的立ち位置だけど、ベストフレンドほど温かくない。
“大事な曲”にしてきた曲だと感じられます。

デビュー曲、5人作詞曲など、節目の曲はどれも哀しい曲に響いてきて、聴くたび辛かったです。
そんなある種の“呪い”から、救ってくれたのが8人でした。


苦い気持ちを抱えたまま一年も経過してしまい、痛いことも忘れかけてきていましたが、今日やっと「SexyZoneとのお別れ会」が終わった気がしています。
timeleszと見れる夢をエネルギッシュに表現してくれた候補生全員に感謝と敬意を。
そして、たくさん悩んで審査してくれた3人や関係者の方々、とても素敵であたたかいお葬式をしてくれて、前を向かせてくれて、本当にありがとうございました。まだこの世界にはいくらでも光があること、思い知れて幸せです。


コンサートに足を運ぶまではもう少し時間が欲しいかもですが、これからの活躍を陰ながら応援しています。
みんな幸せになれ!!!!!

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