#113 運が悪いのはこのせい? 「ネガティブバイアス」
あなたは、運がいい方ですか?
「割といいかも」
って方も、
「あんまり良くない…」
って方も、きっといますよね。
「自分は運が悪い」と感じてたら、
それはもしかすると、
「ネガティブバイアス」のせいかもしれません。
「 ネガティブバイアス 」とは?
ネガティブバイアスは、
✔️ ポジティブなことよりも、
ネガティブなことに
目が向いてしまう心理状態のこと。
例えば、
たくさんの人に褒められたけど、
批判する人が1人でもいたら、
「こんなんじゃダメだ」と思ってしまう
ほとんどの人が評価してる商品でも、
数人が悪い評価をしてると、
「やっぱりあんまり良くないんだ」と感じる
こういうとき、
ネガティブバイアスが働いています。
こうなると、どんなに良いことや
ポジティブなことがあっても、
ネガティブなことにばかり
目を向けてしまうのです。
ネガティブバイアスで、不幸が起きる?
ネガティブバイアスが強い人ほど、
❌ 不幸なことが起きたり、失敗が多くなる
ことが分かっています。
中国科学院の実験では、
ドライバーたちの交通事故歴を調べたあと、
全員に3種類の写真を見せました。
① ポジティブな写真( 喜ぶ人々など )
② ネガティブな写真( 泣き叫ぶ子どもなど )
③ ニュートラルな写真( 町の風景など )
すると、
事故を起こしやすい人ほど、
ネガティブな写真に強く反応したそう。
ネガティブバイアスが強いと、
不安なことに注目しすぎてしまって、
集中力が欠けたり、
意識が逸れやすくなります。
例えば、
運転してるときに、蛇行運転や
スピード違反をしてる車を見かけたら、
「嫌だなぁ…」って思いますよね。
ネガティブバイアスが強いと、
そちらばかり気になって、
自分の運転に集中できなくなります。
すると、
自分の運転がおろそかになって、
事故を起こりやすくなってしまうのです。
視野も狭くなる
また、ネガティブバイアスで
❌ 視野が狭くなる
ことも分かっています。
トロント大学の研究では、
▶️ 気分の変化によって、脳の働きは変わるか?
を調べました。
すると、
ネガティブな気分のときは、
脳の「視覚野」の処理能力が落ちたそう。
「視覚野」は、その名のとおり
視覚をつかさどる部分。
つまり、
不安やネガティブ感情が強いと、
視野が狭くなってしまうのです。
不安だったり、
ストレスを抱えてるときほど、
ミスが多くなったりしますよね。
あれは、
ネガティブ感情によって、
視野が狭くなってるからだと考えられます。
つまり、ネガティブバイアスが強いと、
視野が狭くなったり、集中力が欠ける
⬇️
失敗や不幸なことが増える
⬇️
さらにネガティブに
となってしまうのです。
「 ネガティブバイアスかも? 」と考える
ネガティブバイアス、
どうにか改善したいですよね。
ものすごく簡単な方法は、
✅ 「ネガティブバイアスにかかってるかも」
と考えること。
「え、そんなこと?」
と思うかもしれませんが、
こう考えると、
自分の感情から距離をおいて、
客観視できます。
実際に行われた調査でも、
✔️ 特定のバイアスについて知るだけで、
正しい判断をできる確率は上がる
ことが分かったそう。
不安でいっぱいになったり、
ミスをしたときには、
「ネガティブバイアスにかかってないか?」
と考えてみましょう。
まとめ
「自分は運が悪い」
「自分は不幸だ」
そう感じたら、それは
「 ネガティブバイアス 」
のせいかもしれません。
そんなときは、
✅ ネガティブバイアスにかかってるかも?
と考えてみましょう。
自分の思考を疑うことで、
感情を客観的に捉えることができます。
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この記事は、こちらの本を参考にしました↓