リモートは偶然をぶっ壊す。
これは、先日対面での食品会社の1DAYインターンに参加した際に、その会社の社長がおっしゃっていた言葉だ。
コロナが蔓延してから、授業、他大学の学生や社会人との交流、就活、イベント、会議、すべてがオンラインになった。
その分、どこにいても、誰とでも会話できる。
また、オンラインで出会った友達であっても、連絡先を知っていれば、その後に対面で会って、オンラインだけでは知りえなかったその人の雰囲気や趣味思考を知り、その人と益々仲良くなるといったことも可能だ。
正直、オンラインを使うことが当たり前となり、オンラインの悪い点を思いつかないくらい、オンラインに慣れすぎてしまっている自分がいた。
リモートは偶然をぶっ壊す。
その矢先のこの言葉だ。ビビっと刺さった。
この社長は、「人間は偶然の中で生きている 偶然を大切に」と、偶然という言葉に重きを置いて生きている方だと感じた。
ここから私は、「リモートは偶然の人と人との出会いや発見がない」ということではないかと考えた。
偶然の出会い
これは、その言葉を言われた直後に「偶然」というのが正しい出会いがあったからだ。
このインターンでは最後に、座談会と言って、社員一人に対して学生4人で話す時間があった。
その中で一緒の席になった子に、帰り際に流れで一緒に帰ることになった。
そこで、私が地元の方言「じゃろ、じゃけん」が語尾に出ていたのか、「もしかして、広島の子?」ってこっちがびっくりするほど食いついてきて、
その子も同郷ということで、シンパシーを感じたのかすぐに友達になった。
このように、「急に話しかけられて流れで一緒に帰り、お話しする」というのは、リアルでないと難しいように感じた。
それは、オンラインだと大人数で話す場合ブレイクアウトルームなどで、その会で司会的な役割をしている人が振り分けたり、振り分けられた先でも、1対1ということはなかなかなく、4人グループでも、そのうちの2人が話しすぎてしまい、発言がしにくいといったことが起こるからだ。
偶然を大切に
就活はオンライン化しているといっても、そのオフィスや人からにじみ出ている雰囲気を、自分なりに全て感じ取ることはオンラインでは難しいと思う。
例えば、私は生け花やフラワーアレンジメントを少しだけ嗜んでおり、お花が好きだ。だから、今回いったオフィスでは、自然とお花に目が向き、「素敵だ。誰がセレクトしてるんだろう」とか考えていた。これは、リアルでその場に足を運ばないと絶対出てこない感想であろう。
これからも、オンラインとリアルの両方を取り入れつつ、「自分にしか感じ取ることができないリアルでの偶然」をたくさん吸収していきたいと思う。