奥行きを見る(今日から学べる心理学)
とある事件について話しますので、想像してみてください。
先日、隣に住むAさんが下着泥棒で逮捕をされました。Aさんについて分かっている情報は以下の通り。
1. 48歳のフリーター
2. 学歴は高校中退
3. 過去に万引きで捕まった経歴がある
4. 趣味はオンラインゲーム
5. 3日前に会社を辞めさせられた
6.Aさんの部屋からは大量の下着が見つかった
あなたに質問です。
犯人は男性だと思いませんでしたか?
私は一言も男性だと言っていません。
しかし、あなたは勝手にAさんは男性だと思い込んだのではないでしょうか?
しがない陰気で安月給なサラリーマンが、仕事を辞めさせられた腹いせに、下着泥棒をしたと想像をしたのではないでしょうか?
これは代表性ヒューリスティックスといって、先入観や典型性に引っ張られてしまう現象です。
他にも思い込みは存在し、
・湘南で日焼けをしている人がいたらサーファーだと思う。
・変わっている人がいたらAB型だと思う。
と言ったものがあります。
しかし、これは悪いことではありません。
人はそのような情報から仮説を立てて考える生き物です。一種の防衛反応でもあります。
ただ、そこで思考を止めてしまうことはいけないことです。
もしかしたら、日焼けをしていた人は、サッカー少年かもしれないですし、日焼けサロンに通ってるだけの人かもしれないからです。
デジタル社会は情報で溢れています。
情報過多によって、楽をしようと情報を表面的にしか見ない人が増えています。
何が真実なのか、表面だけではなく奥行きを見ることで正しい情報を見極めましょう!
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