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デバイス類を黒と白でカラーリングしてみた

昨年、思い切って暴挙を働いた。

暴挙の一例

私は作業場に2台のMacを設置しており、用途によって使い分けているのだが、「それぞれのキーボードやマウス等のデバイス類を軒並み黒と白でカラーリング(色分け)するミッション」を立案、達成した…というのがそれである。いきなり何言うてるかわかれへんので、画像と一緒に説明していきたい。

ブラック(静的)サイド

【静的コンテンツ制作環境】=
マシン:Mac mini M1
主なソフト:CLIP STUDIO PAINT(お絵描き)、Photoshop(画像編集)

黒で統一

TourBox Elite:ブラック
Magic Keyboard:ブラック
Magic Mouse:ブラック
Magic Trackpad:ブラック
Cintiq 16:ブラック → Artist 22 Plus:ブラック 
Pro Pen:ブラック → X3 Proペン:ブラック(一応)

ホワイト(動的)サイド

【動的コンテンツ制作環境】=
マシン:Mac Studio M2 Max
主なソフト:Digital Performer 11(作曲)、Premier Pro(動画編集)、After Effect(VFX、モーショングラフィックス)

白で統一

TourBox Elite:ホワイト
Magic Mouse:ホワイト
Magic Keyboard:ホワイト
Magic Trackpad:ホワイト
HS5(スピーカー):ホワイト
MagSafe充電器:ホワイト
コニーランプ:ホワイト

的」「的」というのは私が勝手にそう分類して呼んでいるだけで、前者は基本的にイラスト画像、後者はタイムラインを必要とするようなもの(作曲や動画)の作業を指す。 

このうち、TourBox EliteMagic Mouse、Magic KeyboardMagic TrackpadHS5は、ブラックホワイトのカラーバリエーションが存在している商品である。それぞれ購入していけば、綺麗に色分けが出来るではないか…!ということで、このミッションを思いついた。片方には「黒物家電なのに白ばっか」とツッコむことも可能になる。他に特に意味はなかったがやってみることにした。

白黒付けた

では、各デバイスについて簡単に紹介していきたい。

①TourBox Elite

TourBoxは多くの有名イラストレーターさんらが導入、宣伝に一役買っているらしい人気の左手デバイスである。ボタンやダイヤルが多数付いており、一言で言うと「文字入力以外のほとんどの作業を、左手を固定したまま直感的に行うことが出来る代物」である。音楽制作やブラウザなど大多数のアプリケーションにも簡単に対応させられるのも魅力だ。

一昨年(2023年)の12月に開発環境を刷新した時、ブラックフライデーが重なったのもあって勢いでフラッグシップモデルのEliteブラック)を買った。CLIP STUDIO PAINTの相棒として「あったらなんかいい感じかも」と思ったからである。本業(作曲)に関するソフトや機材は滅多なことでは新規購入しないが、まぁそんなものである。

これを2台導入している人はそうはいないはずで、そもそもEliteは背面のスイッチを切り替えれば2台のパソコンで使えるので、同じ椅子に座って2台も使うのはさすがにやりすぎではと思った。しかし先般「イスを90°回転させるだけで、絵描きモードと作曲モードを瞬時に切り替えられる環境作りミッション」を遂行した経緯があり(参照)、何というか少し事情が違った。モード切替(イスの回転)はせいぜい3秒あれば可能だが、その都度TourBoxの配置を変え、スイッチを切り替え、認識までさせるとなると結構な時間がかかってしまう。これでは目的が果たせない。

またEliteもAppleデバイストリオもHS5もみんなブラックとホワイトが出ており、二色それぞれ導入しろと言わんばかりだし…。と、Eliteを導入する口実をどんどん揃えていき、「追加でホワイトを購入」の自己稟議を通すことに成功、2024年3月に導入した。

エリーツ

TourBoxが作曲で使えるか挑戦した経緯と結果についても長くなるので近々有料マガジンの方で別途書きたい。題して「左手デバイス TourBox Elite は作曲で使えるか?」乞うご期待。

②Magic Mouse/Magic Keyboard/Magic Trackpad

Appleのデバイストリオだが、ブラックホワイト計6種をそれぞれ全部最新版で揃えた。これはEliteのElites化に勝るとも劣らない暴挙だったと思う。そもそも左手を固定することに意味があるTourBox Eliteの真横にMagic Trackpadを並べることがおかしいし、それを二組も揃えようというわけだから、左手デバイスのスピリットへの冒涜のようにさえ感じられた。

Appleデバイストリオを取り揃え

トリオは2021年から以下のような時系列で導入していったが、一番悩んだのは最後のTrackpad(ホワイト)だった。8年以上も愛用していた第一世代のシルバーが現役バリバリで稼働しており、こんな趣味のために引退させてしまうことに気が引けていたからである。

21年5月 Magic Mouse(ブラック ※1)
22年6月 Magic Keyboard(ホワイト)
22年12月 Magic Trackpad(ブラック ※2)
23年12月 Magic Keyboard(ブラック)、Magic Mouse(ホワイト)
24年1月 Magic Trackpad(ホワイト)

しかし色々実験した結果(液タブのある静的サイドにEliteとTrackpadを併用するのは既定路線として)、むしろ主に作曲が用途の動的サイドにこそ併用が活きることが分かった(※3)。また作業場には実はMacがもう一台、「ライブカメラ流しっぱ」専用のMac mini(Intel)があったのだが、その機能を新しいパワフルなMac Studioに統合し、余ったそのIntelを母屋に移設、そこにTackpad(シルバー)も一緒に持っていくことで、トラックパッドが一台足りなくなった。これでホワイト購入の稟議がすんなり通ってしまったのである。

10年選手の第一世代(右)。形状も性能も全く違うが母屋でまだまだ活躍中。

※1 Magic Mouseは2024年10月にUSB-Cに対応したものが発売されたが、型番も性能も変わっていないので最新版に分類した。また静的サイドのブラックは当時スペースグレイとして売られていたものだが、グレイなのは裏面のみで表面の黒は変わっていない(はず)。
※2 Magic Keyboardはいずれも第三世代のAppleシリコン搭載Mac用、Touch ID搭載、テンキー付の現行品である。
※3 これについては次回「左手デバイス TourBox Elite は作曲で使えるか?」で大いに紹介してきたい。

Eliteも添えて

③Cintiq 16/Pro Pen → Artist 22 Plus/X3 Proペン

Cintiq 16はWacomの液晶タブレットである。過去に板タブを二度導入したことがあり、どちらもたまにしか使わなかったが(※)、今回はCLIP STUDIOとの組み合わせもあって、「絵ェ書くのおもろすぎ!」と初めて継続的に使用できるようになった。これをブラックに分類していいのかという疑問はあるが、Cintiq 16はベゼル幅が大きく「ブラックを推している感じ」が凄いので、そう解釈した。2021年のブラックフライデーで購入し、2022年の夏から稼働開始。プロペンもドサクサ感はあるがリストに入れた。

圧巻のベゼル幅

その2年後、昨年2024年の7月に「老眼きつくて画面が狭い」という理由で、XPpenArtist 22 Plusに買い換えた(写真のはCintiq 16)。こちらもベゼル幅が立派なのでブラックグループの一員とした。ただそのデカさ故、導入した日からテーブルが急に狭くなり、Cintiq時代のレイアウトの美しさが失われてしまったのは残念であった。特に背後のPHILIPSのモニターと専有面積の奪い合いは難儀な問題で、対策としてモニターアームでもってモニターを上にずらすのだが、そうすると今度は雄大な十勝平野を望む窓を一部隠してしまうことになる。そこで現状は「下部1/4くらい隠れてもいいので普段はモニターを下げて眺望を優先し、必要に応じてアームでアップする」というやり方で対応している。将来像としては、①いつかベゼル幅が小さい22インチが出てくれるのを待つ、②机をDIYで改造してうまいことやる、③頑張って金持ちになってCintiq 27 Proを導入しディスプレイを液タブに一本化する…のどれかが成るといいなぁと考えている。使わなくなったCintiq 16は今年正月から無期限で知り合いの絵師に貸し出している。それを使って名作を次々と生み出しているようで、色々結果的によかったように思う。

※ Wacom intuos2、Wacom Intous Pro Paper Edition L。

④HS5

YAMAHAのスピーカー。スピーカーでありながらこれもブラックとホワイトのバリエーションが出ている。元々は上の子が使っていたもので、一人暮らしをする際に「とりあえず今はいらない」ということで借り受けた。サイズは小さいが、耳のこと(※)や作業場の世界観もあって、このサイズで使い続けることにした。

ちなみに静的サイドのモニターの裏にも小型のスピーカーが置いてある。

※「耳鼻科でもらった周波数帯域別聴力グラフを見ながら、スピーカーのデフォルトのEQアウト調整で若き日の音世界が蘇って涙が溢れそうになるくらい感動した(AirPodsで聞いたような)話」として有料マガジンで書こうと思っている

⑤その他

スタンド式のMagSafe充電器がトラックパッドのすぐ横に置いて使っており、なくてはならない存在且つホワイトなのでホワイトグループに入れた。またラインキャラのコニーランプも美しいホワイトである。また仲間には入れていないが、榎本俊二氏の漫画「ゴールデンラッキー」のヘタくんの紙粘土細工(30年以上前の自作)もホワイトで目に飛び込んでくる。

コニー

現在不足しているのは、動的サイドのシルバーのマウスパッドで、ここだけ見るからに調和がとれていない。何度かホワイトのを探してみたのだが、ここに丁度収まる小型のものが売っていない。プラ板を買ってきて自分で作るかとか考えてはいるが、工作としてはあまり面白くなさそうなのでそのままになっている。

最後までご覧いただきありがとうございました。

※カバー画像のような仕様の商品は存在しません。

付録 資料「本稿で登場するデバイスの導入履歴」

15年頃? Magic Trackpad(第一世代シルバー)
21年5月 Magic Mouse(ブラック)、HS5(ホワイト)
21年11月 Magsafe充電器(ホワイト)
22年6月 Cintiq 16(購入は21年12月)
22年6月 Magic Keyboard(ホワイト)
22年12月 Magic Trackpad(ブラック)
23年12月 TourBox Elite(ブラック)、Magic Keyboard(ブラック)、Magic Mouse(ホワイト)
24年1月 Magic Trackpad(ホワイト)
24年3月 TourBox Elite(ホワイト)〈カラーリングミッション完了〉
24年7月 XPpen Artist 22 Plus(ブラック)

浜渦正志 個人的デバイス・カラーリング史より(※)

※ 「個人的デバイス・カラーリング史」は年表以外は全く価値のない資料なので掲載を見送った

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