業績復活!?オリエンタルランドの決算分析① ~決算書分析~
失敗しない事業計画相談室です。本日も「ざっくり」決算書がわかるための内容をお届けします。本日のテーマはオリエンタルランド。通期予想を上方修正して好調に見えますが、実際の数値はどうでしょうか?
1.第3四半期累計(2021年4月~12月)実績
オリエンタルランドは、2021年第3期第3四半期累計、うまり2021年4月から12月で、営業利益が急回復しています。
図で見てみましょう。本業の稼ぎである営業利益が182億と大幅改善しています。利益自体はまだ− 16億と赤字ですが、去年のマイナス98億の赤字に比べると大幅に改善していますね。
また、この本業の利益だろ営業利益は2つに分解できます。サービスによる稼ぎを表す粗利と、そのサービスを販売・維持する費用である販管費の2つです。
ここでは、粗利が+251億と大きく改善して、これが営業利益増加に貢献しています。
また、粗利はさらに、売上高と粗利率に分解できます。売上高は+532億とこちらも大きく改善していて、さらに粗利率は、粗利率は+10.1%と、ほぼ昨年の倍になっていて、かなり大幅な改善ですね。
さらに、オリエンタルランドの売上高は、テーマパークと、ホテルの2つが大きな柱ですが、これは両方とも伸びています。
では、増減要因は何か、というと、これは前期の第一四半期、去年の4月から6月には休園期間があったことが大きな理由と説明されています。ただ、これだけでは、本当にオリエンタルランドの業績が回復しているか、わからないですよね。なので、休園の影響がない、直近の10月から12月の実績で比較しましょう。
2.第3四半期(10月~12月)実績
10月から12月で比較をしてみると、それでも対善前年で大幅に増益です。
本業の稼ぎ表す営業利益が+134億改善しています。さらに、粗利の増加額が+145億と、ほぼ営業利益と同額です。
粗利は、売上高と、サービスを「作る」費用である売上原価に分解されますので、それぞれを見ていきましょう。
売上高は+148億増加していて、これをテーマパークとホテルで見ると、主にテーマパークが中心です。売上高は、数×価格、で分解できます、つまり、来場数と客単価に分けることができて、この2つのどちらか、もしくは両方が上がっていることが要因になります。
あと売上原価ですが、これは、ほぼ前年と変わらない状態です。つまり、原価がほぼ変わらずに売上だけが上がってます。これは、大幅なコストカットか、そもそもそういう原価構造なのかと、が要因と考えられます。
今回以上です。次回以降で、客単価と原価構造について、深掘りしていきます。
また、Youtubeでも説明しているので、そちらもご覧ください!