2023年
早いもので今年も終わる。元気有り余るクープにたじたじ!にもってきて、仕事も繁忙期。引っ越しの片付けも終わってなく、妻は疲労感満載で程よくピリッとしている年末感のない年末。
別にあげなくてもいいのだけれど、やっぱり承認欲求満たされたい系おじさんはこうやってあげてしまう。あげないと手の震えが止まらないのである。あげたところで誰も見てないと思うのだが……けれど、どこかの知らない人がいつの時代か読んで、共感し、なにかを感じてくれるかもしれない。そういうヤツに向けてこれからは書いていこうと思う。そっちは何年だ?いい年になったか?いろいろあるだろうけど、心の底から楽しめ。苦しいことも面白がって楽しめ。その楽しみを他の人に伝染させろ。
というわけでまずは今年読んで面白かった本は
デイビット・リンチの「夢みる部屋」
アレハンドロ・ホドロフスキーの「サイコマジック」
リンチの本は自伝なのだが、インタビュアーがいろいろな人に取材したパートとリンチ自体が答えるパートの二つが1章になっていて、大変面白い。翻訳が上手でよかったってのもある。昔のリンチの写真とかもあって楽しめた。リンチはおしゃれ。
ホドロフスキーは「サイコマジック」の概要や入手したまでの過程や講演会の内容など、読み応えばっちり。読む行為すらもきっとサイコマジック。すごいよ。ホドロフスキー。
この2冊でかなり元気になったし、軽くなった。
次に映画であるが
デヴィット・クローンネンバーグの「クライムズ・オブ・ザ・フューチャー」
クローンネンバーグ節全開!しかし、話の展開などがもう好みで、キワモノ感とのバランスが完璧。
そして映画ではないが、今年きちんと見た
「ツイン・ピークス」の功績は大きい。なんなんだ。あの作品は。
旧作の2シーズンも最高なのだけれど、2017年に放送されたシリーズの凄さよ。あれをTVでやるのか…。リンチとマークフロスト恐るべし。
このお三方のおかげで、冒頭部分に書いた言葉を思うようになったし、自分自身の身体も心も軽くなった。ありがとう。リンチ、ホドロフスキー、クローネンバーグ。
最後に
今年の一枚はBlake Millsの「jelly road」
今年の1曲は同アルバム内の「Skeleton Is Walking」だった。
というわけで、お別れの1曲はもちろん
来年は更なる「パターソン」化を。
なにげない毎日を愛おしく感じる心を。
みなさま、よいお年を!