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【セ・リーグ】ポジション別評価~捕手~

2024年のレギュラーシーズンはあと少しで終わりで、オフシーズンに入れば来季に向けての補強が始まります。
各球団でどのポジションが強みで、どこが弱みになっているかを考察することで、チームの補強ポイントが見えてきます。
そこでセ・リーグ球団をポジション別で評価してみました。
今回は捕手編です。

今季のチーム捕手打撃成績

参考・引用:https://nf3.sakura.ne.jp/

DeNAは打撃成績が頭1つ抜けている状態です。山本が1番手捕手として定着して、一時期は首位打者を争うほどでした。山本は守備面でも評価が高く、現在26歳でまだまだチームの主力として期待できますし、いざとなったら戸柱と伊藤光のベテランコンビがいるのが心強いです。2軍では松尾が非常に良い結果を残していて、かなり厚みがある捕手層になって将来的にも安泰になってきました。

広島も長打の本数が多く、捕手としては良い打撃成績となっています。このOPSが高い理由は坂倉が1番手捕手として結果を残していることが大きいでしょう。ただ、坂倉は一塁手と兼任になっています。打撃成績を更に伸ばすには坂倉を捕手固定するか、若手の石原が1番手に上がってくると、広島の捕手陣もかなり安泰になってくるでしょう。

中日の捕手陣は打率.250 OPS.600前後で、平均的な捕手の打撃成績になっています。守備面で貢献できれば許容範囲の打撃成績だと思いますが、木下・宇佐見・加藤は全員30代なので将来的に不安です。他球団では若手捕手がメインで、それをベテラン捕手が支えるような起用が増えてきてるため、中日としても石橋・山浅・味谷ら若手捕手の台頭を待ち望まれます。もし若手捕手が伸び悩んでいれば、ドラフト等で補強する必要があるでしょう。

ヤクルトの捕手陣も平均的な打撃成績になっています。ただし長く1番手捕手として支えてきた中村悠平が34歳になり年々成績も落としているため、そろそろ世代交代の準備をしなければならないでしょう。次期正捕手としては松本が結果を残してきてますが、松本も来年31歳で長期的に任せるには不安があります。なので次の1軍正捕手候補として、内山に捕手専念させたりドラフトで捕手を指名することは考えられそうです。

巨人の捕手陣の打撃成績はやや低くなっています。ただこれは岸田・大城・小林の3捕手併用で特に小林の打撃成績が低いため、全体的に低く見えています。3人の中では岸田が27歳で若く攻守とも悪くは無いので、岸田が1人立ちできるようになると捕手が安定してくるでしょう。岸田に続いて山瀬や郡もこれから1軍で結果を残せるようになってくれば、中長期的に安定した捕手陣になるでしょう。

阪神の捕手陣はリーグワーストの打撃成績になっています。捕手は梅野と坂本の併用ですが、どちらも打撃成績があまり良くないため捕手の打撃がウィークポイントになってしまっています。その上梅野は来年34歳で、坂本も31歳になるので若手捕手が欲しいところです。若手の榮枝・藤田・中川勇らの台頭が期待されますが、1軍での実績が殆ど無いのでドラフト等で補強しないと更に厳しくなってくる可能性が高いでしょう。


2024年ドラフトで捕手指名はあるか?

上記を踏まえて、今年のドラフトで捕手指名の優先度を考察してみました。

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