WMS導入の時考えること

WMS導入の時に考えること
WMSは倉庫内の在庫や作業を効率的に管理するためのシステムです。WMSは物流業界や製造業、小売業などで広く利用されており、日本にも多くのWMS企業があります。


私がこれまで何百社とヒアリング、現場構築を行った上で企業にとってはどんな機能が必要かあるいは要件を追加をするかが荷主にとって悩ましいところです。

物流企業が主体となると倉庫機能側が求める機能が多くなり、荷主とのギャップが広がりWMSの要件定義が決まらなケースが多々ある。

そして全体のスケジュールに影響がでそうになって矢継ぎ早に要件を決める。結果改修と追加開発でコスト高となる。

WMSの必須機能は
”入荷・出荷・在庫管理”

の3点であり返品といった付随業務はこの3点からの派生なのでこの3つの機能で代替できる。

入荷:返品入荷・商品再生入荷・調整入荷・棚卸入荷・良品再生入庫等
出荷:返品出荷・メーカー返送・調整出荷・棚卸出荷・廃棄処理等
在庫管理:ロケーション管理全般

すべての業務をシステム機能として実装すると業務が煩雑になり標準化、効率化とは程遠いものになる。

ましてはコスト削減も程遠い。

荷主が物流企業に求めること、不動の第1位は”コスト削減”である。

このことを認識していない物流・3PL企業がとても多い。荷主が委託するパートナー企業を選定する際にコスト感や倉庫業務の機能に偏っていないかを注意すべきである。

”WMSをシステム構築する上で重視している機能はなんですか?”

上記の問いをして

”コスト管理です、或いは数値管理、流量管理です。”

と答える企業は期待が持てる。この問いはこれから委託を検討する荷主はぜひとも投げかけて頂きたい。

99%の委託先は”在庫管理”、”作業管理”に類する回答をするでしょう。

それはあなたの会社の商品をただのモノとしかみていません。売上、品質など経営指標の同じ目標に向かって良好なパートナーとはなりません。

参考までに。

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