【カフェ開業】5月30日「バインミーを選んだわけ」
今でこそ、Lapinはバインミーのお店として皆様に知っていただいているが、
最初から「バインミー屋さんをやろう!」と思っていたわけではなかった。
カフェを9月にOPENすることが決まっていて、
何を商品として提供しよう。。と色々と考えた。
コンセプトは、「心と体にちょっとした癒しを」提供したい。
だから、栄養がたっぷりのものがいいと考えていた。
自分の中でなんとなく決めていた基準は、
・ターゲット層である30〜50代の女性にウケがいいもの
・子供から大人まで食べやすいものであること。(「矢川プラス」の近くに位置していることからファミリー層の来店も考えられるため)
・テイクアウトがしやすいものであること。(テイクアウト売上を伸ばしたかったため)
・写真映えするもの(インスタやTikTokで検索する時代だと考えたため)
・アレンジがしやすいもの(季節ごとにバリエーションを増やせるため)
・オペレーションがある程度簡単であるもの(アルバイトさんが作っても同じ味が再現できる必要があると考えたため)
そこで候補に上がったのはおにぎりとホットサンドだった。
それをお隣のパン屋さんのオーナーさんに話したところ、
「バインミーがいいんじゃない!」
と。
バインミー!!!!!!!!!!!
昔から私大好きだったじゃん!!!!!!!
と、そこからは、バインミーしかない!と、
バインミー試作の毎日が始まった。
そのきっかけをくれたパン屋さんには、本当に感謝しかない。
単にバインミーを作って売るだけではしょうがない。
何かLapinの売りを作らなければ。。。
と思っていた時に、
「バインミーの魅力を残したまま、パクチーのようなエスニック風味が嫌いな日本人にも美味しいと思ってもらえるものを作れないか」
と思いついたのが和風バインミーだった。
バインミーの魅力は、
その手軽さと、炭水化物・タンパク質・ミネラルが一つで取れる完全栄養食の役割を持っているところにあると思う。
その魅力に気づいたのも、バインミーの歴史を調べていたときに、
フランス領時代のベトナムで、ベトナム人労働者が簡単に栄養を取れるように、と食べられ始めたのがバインミーのきっかけ、という記事を見たからである。
食の歴史を理解し、それを現代にアレンジする。
過去を大切にしながら、時代の流れに即応し、時代に合わせていく。
これは全てのことに共通する大切なことだと思う。
よく、アレンジメニューをやるぞ!となると、
歴史の冒涜だ!と騒ぐ人がいる。
いや、違うんです。
歴史を、過去を、オリジナルを大切にしたい気持ちがあるからこそ、
それを色褪せないものとするために現代に応用することが大切だと思うのです。
現に、Lapinの和風バインミーをベトナム人のお客様に食べていただいたところ、
美味しい!とお墨付きを頂いた。
しかもそれも何組の方にも。
そして「バインミーはそのパンに挟めば、なんでもバインミーになるからね!」とあったかいメッセージまでいただいた。
和風バインミーを武器に、
もっともっと、バインミーの美味しさを広められるように頑張りたい。