「優しい顔」のつくり方
最近、久々に会った人たちから「なんだか顔が優しくなったね」と言われる。その数3名。きっと気のせいじゃない。私ったら、顔が優しくなったのだ。言われてすっかりはしゃいでいるので、今の気持ちを残したいと思う。
「優しくなったね」と言ってくれた人たちは、それぞれ1〜2年ぶりに会う人たちだった。つまりは2年前の顔と今の顔が違うということ。
これには思い当たることがある。この2年、私はとにかく自分に優しくすることを心がけてきた。それが顔に表れてきたのではないか。2年かけて、ゆっくりと。
自分に優しくするとは、一体どういうことだろうか。私がしてきたことは、とにかく「辛いことはしない」ことだった。
ドタキャンを自分に許可するようになると、誰かのドタキャンも気にならなくなった。(さらに、ドタキャンしても良いと思っていると、ドタキャンする機会はほとんどやってこない)
プレゼントを買うのは「これ、あの人にあげたい!」とひらめいた時だけ。「何か買わなきゃ…」と思って選んだ品を、受け取った方も嬉しくないだろうと気づいた。
忙しい時期のお誘いは断るようになった。それでも友人たちは誘ってくれるし、会いたい時は自分から誘えば良いと気づいた。自分の近況も、話したい時に話せば良い。思えば誰にも強要されていないのに、その場の雰囲気を見て自分から話していただけだった。
「自分に優しくする」とは、これ以上何かをしてあげることではなくて、大変な思いをしていることに対して「やらなくていいよ」と声をかけてあげることではないか。
私たちには、たくさんのマナーがある。突然キャンセルしたら迷惑がかかり、何かを受け取ったらお返しが必要で、集まりをしらけさせたら可哀想だし、何事もギブアンドテイクが重要だ。仕事と平行して、家族、友人、恋人など、多くの付き合いがあり、それぞれにマナーが必要になってくる。
私はその溢れんばかりのマナーたちを、整理した。自分の気持ちや体調を優先させてもらうことを自分に許した。そうすると、周りの人が大変な時も許すことができた。
「自分に優しくすると、周りの人にも優しくなれる」を体感している。そしてもしそれが顔に出てきているのであれば、こんな嬉しいことはない。
そんな、ハマダ流「優しい顔のつくり方」、ぜひあなたも試してみてほしい。(もしメイクの話だと思って読んだ方がいらしたらすみません)
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2023年のテーマは洒洒落落。物事にとらわれず、さっぱりと生きたい。そんなハマダのこだわりレスな記事はこちらに収めます。
ハマダユイ
ソーシャルワーカー11年目。大学教員をやりながら、相談室バオバブで個別相談を受けている。精神疾患にまつわる悩み事、家族のこと、人間関係のこと、仕事のこと…。いろんな人と一緒に作戦会議を開く毎日。
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