【ドラマウォッチャーの独り言#2】
「復讐(リベンジ)」は時代を問わずミステリー系ドラマの必須テーマ。原作がヒットした小説やマンガなら安心してみれるが、オリジナルストーリーは脚本家・プロデューサーの能力が問われる。
「財閥復讐」は上村奈帆さんが脚本・監督。シリーズ化された「夫を社会的に抹殺する5つの方法」も彼女が手掛け、どちらもLINEマンガの実写ドラマ化作品です。2話まで観る限り、1話ごとに登場人物が仕留められ、終盤に二転三転するオーソドックスな仕立てになる気がしています。
主人公が財閥に愛人の子供が養子に入り、虐げられ続けながら成人したという昭和後期的な設定。ポイントは財閥内で堪え忍びリベンジの機会をうかがっていた主人公が、唯一、心を許していた妻が財閥の跡取り息子との不貞の末に身籠るという「Wドン底」を味わってしまうことだ。
ドラマ考察マニアの私としては中々面白い問題に心躍らされている。現時点での結末予想はラスボスの本妻(高岡早紀)に、元妻(瀧本美織)とタッグを組んで財閥を解体する。そこにいたる過程を想像しながら、3話以降を楽しみたい。