みそまんコラム No.2 「海岸沿いのみそまんは味噌味が濃い??~大井川横断海岸沿いベルトの旅~」Vol.2
アラフォー夫婦による一から学ぶ和菓子、みそまんシリーズ。
今回は、前回のコラムNo.1の結果です。レポートチックですが、お茶でも飲みながら気軽に見てください。
【目次】
① 検証「海岸沿いのみそまんの味噌濃い説」
② 結果:そうとも限らない(泣)
③ でも、地域ごとにみそまんの特徴に類似性が
④ 次回、検証「吉田町のみそまんの味付け濃い説~大井川縦断ベルトの旅~」
① 焼津のみそまんの塩気が高い理由として、「昔、漁師さんが海に出る時におやつとしてまんじゅうを持って出たが、日持ちさせるために塩分の高い味噌を入れる工夫をしていた。」という記事をいくつかのサイトで目にしていました。
ということは、もしかしたら昔の名残で、「内陸のお菓子屋さんよりも、海岸近くのお菓子屋さんでは塩味の強いみそまんを作っているのでは…?」と奥さんと話していたのです。
そこで、二人でとある仮説を思いつきました。題して「海岸沿いのみそまんの味噌濃い説~大井川横断海岸沿いベルトの旅~」。焼津漁港~大井川漁港の海岸沿い近くのお菓子屋さんのみそまんは、全て味噌感と塩味が強めなんじゃないのか?という仮説を元に、焼津方面よりスタートし、油屋さん→みの松さん→鈴木菓子舗さん→そして大井川を超えて、たけうちさんという順で、横断の旅に出たのです。
② 実際にその4店舗のお店屋さんでみそまんを買い、食べ比べをし、「塩味」と「味噌感」を自分たちなりにではありますが、評価し数値化してみました。しかしその結果、4店舗全てのお店でそれらが強い訳ではありませんでした。(下のグラフを見て下さい。)
僕たちの予測では、全てのお店が「塩味」も「味噌感」も4~5くらいにプロットされると予測していたのですが、お店ごとにバラつきがありました。
以上の結果により、海岸に近いからといって、しょっぱめのみそまんの味付けにしているわけではなく、お店屋さんによる、ということが分かりました。
③ 以上のような結論になったわけですが、今回の結果の中で、唯一吉田町のたけうちさん(油屋さん、みの松さん、鈴木さんは焼津)のみそまんだけは、「塩味」も「みそ感」もとっても濃い味付けだったのです。そして何より、今までの稲荷タイプのみそまんの中で、甘じょっぱさのコントラストが激しく且つ抜群なバランスで、二人とも一番美味しいと感じたのです。
また、今までのみそまんを振り返ってみると、位置的に近いお店同士は割とみそまんの特徴や傾向が似ていということに気づきました。例えば島田であれば、薄めの皮に柔らかめの餡という特徴があります(島田のみそまんを探索していた時は、まだ評価を数値化&グラフにすることができておらず、申し訳ないのですが…)。また、焼津であれば、以下のような特徴がありました。
グラフを見て頂ければ分かるように、皮の厚さが厚めということや、甘さが程よいなどの特徴が類似しています。
ということは、唯一吉田町に位置しているたけうちさんの周辺のお店屋さんのみそまんは、たけうちさんの特徴同様に、甘じょっぱいのコントラストが激しく且つ抜群なバランスで、二人とも好きなみそまんが新たに見つかるのではないかと予測したのです。
④ 以上の予測を元に、次回、吉田町近辺4つのお店屋さん(たけうちさんも含めて)を回ってみることにしました。題して、「吉田町のみそまんの味付け濃い説~大井川縦断ベルトの旅~」。
ちなみに吉田町はこんな範囲です。
そして4つのお店屋さんの位置関係はこんな感じです。
果たしてどのような結果になるのか…(続く)