お葬式ってどうなのよ③
こんにちは!浜松葬儀【公式】ブログ担当のスピースです。
「お葬式ってどうなのよ」と題して①、②と説明してきましたが、今回③ではお葬式の費用に関して解っているようで、見落としがちな点を書いてみたいと思います。
香典収入
お葬式を施行するにあたって、皆さんが良く見落とすものがあるんです。お葬式に必要なものに「香典返し」ってありましたよね?これは、参列者から頂いた香典に対してのお返しの品を指します。香典の中身はお付き合いや状況に応じて様々ですが1,000円~数万円入っています。平均すると3~4,000円くらいになるのではないかな?と感じます。中には町内の取り決めで500円という地域もあるようですが、この場合は香典返しは必要ないとしています。なので、平均値×参列者数が寄せられるということになります。そのお宅によって様々ですが20~200万円くらいになるようです。
実質的な香典収入
例えば、香典返しが150個出たとします。少なく見積もって3,000円×150=450,000円が香典収入となります。香典返しが800円だった場合、800円×150=120,000円。450,000-120,000円=330,000円が実質的な香典収入となります。この収入も葬儀費用の支払いに充てることができますので、支払いは助かるわけです。これが、相互扶助の意味合いのある香典という物なのです。
家族葬の場合
よく、「うちは家族葬だからだれにも知らせない」という場合があります。この場合、香典返しの注文がない分葬儀費用は抑えられるでしょう。浜松葬儀での一般的な香典返しは800円程度です。これを150個用意したとすると単純に120,000円ですよね。この分は削減できます。しかし、上段で書いた実質的な香典収入として考えてみると、≒330,000円の香典収入を失う分、自身の費用の中からの支払金額多くなってしまいます。
コストダウン以外にも
人生を送っていると、多かれ少なかれ他人の不幸に遭遇いたします。親戚はもちろん、友人や知人関係のお葬式もそうです。その時にはどうしましたか?「ご愁傷様です」のお言葉とともに香典をお出ししませんでしたか?
一般的には香典をいただいた方は、記録や記憶に残っていたりして覚えているものです。例えば、身内が亡くなってお葬式が発生したとします。そうすると逆に香典をいただきながら弔問を受けることになります。なぜなら、その際に亡くなった方は生前にあちらこちらに香典を出しているんですね。身内である家族は知らないところで。相手の弔意を踏みにじる状況になって、円満なお葬式になるかというとビミョーですよね。。。やはり、いただいた義理はお返しするべきだし、その逆もしかりなんですよね。
じゃぁ、一切知らせなければいいじゃん
必ずいます。こう考える方。もちろん悪いことではないし、否定も致しません。ただ、申し上げたいのは「完全犯罪はほぼありえない」のと同じく、状況を伏せ続ける事はなかなか難しいんです。会社はどうやって休みますか?近所にはなんていいますか?親戚にはどう説明しますか?などなど。隠し通すには様々な障壁があります。数日~数週間は伏せられたとしても、話がリークした後は大変なことになります。。。。
自分が申し上げたいのは、その障壁に真っ向から立ち向かうよりも、ありのままの状況を受け入れて、不幸が発生してからの3~4日を過ごせは、金銭的にも身体的にも難易度は下がるということなんです。
まとめ
相手に負担をかける・・・
迷惑をかける・・・
申し訳ない・・・
と言いお葬式を伏せたがる方は、上記のような事を見落としているケースがほとんどです。浜松葬儀では必ず家族葬のメリット・デメリットをお話しして選択していただいています。予算ありきの葬儀プランニングはしておりません。結果、8割程度のご依頼者様は一般葬で施行され、「はまそうさんに教えてもらって良かった!」と言っていただいています。
知り合いの不幸を知って、「香典=負担」、「迷惑=心配をかける」、「申し訳ない=時間や手間をかける」をどうするかは、相手が考えてくれます。
施主側はその状況を受け入れれば普通のお葬式になるので、そこに気を揉む必要はないと思いますよ。