記事に「#ネタバレ」タグがついています
記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。
見出し画像

ホットスポット 新日曜ドラマ 第一話レビュー


ホットスポット

今回紹介するのは、新日曜ドラマ「ホットスポット」だ。
家族の勧めでなんとなく見始めたがいい意味で期待を裏切られた。
そんなドラマ「ホットスポット」の第一話レビューを書いていく。

ドラマ概要

日本テレビ 毎週日曜日10:30
脚本 バカリズム
主演 市川美日子
           角田晃広 夏帆 田中直樹

「富士山麓のとある町には、地球外生命体が潜んでいた!」

あらすじ

富士山麓の町で娘と暮らすシングルマザーの遠藤清美(市川美日子)
清美は、自宅から自転車で20分の仕事場であるホテルに通勤している。
そんなある日、仕事場からの帰り道、自転車で車道にはみ出してしまい
トラックにひかれてしまう…と、思ったら無傷の清美。なんと職場の同僚である高橋孝介(角田晃広)が助けてくれた!?
翌日、高橋にお礼を言いに行くと、自分は宇宙人であると言われる。
そんな宇宙人である高橋の力を借りて、事件を解決していく
というコメディードラマである。

レビュー(ネタバレあり)

高橋(角田晃広)に期待していた理由

ここは本当に角田晃広についての私の思いが書かれているだけなので次のドラマへの感想まで飛ばしてもらって構わない。

宇宙人である高橋が角田晃広であるのが、とてもよかった。最初キャラ説明の時、地味な印象しか受けなかった為、宇宙人であることが明かされた時は、わくわくした。角田晃広は、コントトリオである東京03のメンバーである。私は、ドラマ「大豆田とわ子と三人の元夫」で初めて演技をしている彼を見たのだが、名コント師である実力を遺憾なく発揮してコミカルな役を演じ切っていた。キャラの濃い役をしっかりとこなす彼の演技を見て、好きな芸人から好きな役者へと私の中で変わった。そのため、自分の中で角田晃広には、キャストの中に名前を確認した時から期待をしていたのである。

ドラマへの感想

ドラマとして、まだ一話だが非常にこの後の展開が楽しみである。高橋が能力を使うと副作用が出るという設定は面白かった。物語冒頭で、鼻をすすりながら温泉に浸かっていたいた少年は、子供時代の高橋であるのではないかと一緒に見ていた家族との間で考察した。また、人間と違う部分はあるのかと聞かれ、背中が曲がっているや、冷たい物を食べるとしみるというのだが、猫背と知覚過敏と一蹴されてしまったところも面白かった。
宇宙人であることを清美に説明した時の高橋の反応が「宇宙人であること誰にも言わないでね」と何度も念を押すのだがそれがコントでのフリにしか見えず誰かにむしろ知られたいのではないかと思った。その後に、清美の幼馴染たちに能力を説明した後に嬉々として武勇伝を語る高橋の姿を見て、
「ああ、高橋はまんざらでもなさそうだな」と思い、誰かに知られてもいいというのはあながち間違いでもないのかもしれないと感じた。

高橋について深堀しすぎたのでストーリーに戻る。

今回の事件

ホテルでアメニティが盗まれ常連の一人である丸山が疑われていた。ついには、テレビまで盗まれ清美が事件解決に乗り出す。
清美は高橋の力を借りて、この事件の謎を解決する。高橋に事件の現場を念写してほしいと頼むと自分にできるのは、人間としての能力を底上げすることだけと言われてしまう。そこで、鼻でにおいをかぐ能力を底上げして犯人を見つけ出す。犯人は、丸山ではなくテレビが無くなっていると告げ口した清掃員の中本(野呂佳代)だった。支配人(田中直紀)に事件を告げ、中本はクビになり事件は終わる。
高橋の能力が限定的で、万能ではないというのが物語としていい塩梅だなと感心した。それを聞いて、うまく能力の転用を思いつく清美は、かなり頭が切れるんだなと感じた。また、清美の中本が罪への免罪符としてシングルマザーを使ったのが許せないと言い、中本を支配人に告げたことは、一人の母親としてのプライドを感じ、彼女の母親として、一人の女性としての強さが垣間見えた。

一話全体の感想

バカリズムが脚本と聞き、期待して見始めたがこれからの展開に期待が持てる。バカリズムの脚本のドラマで私が見たのは、去年の「ブラッシュアップライフ」に続き二作品目で、ブラシュアップライフは、途中までしか見ていなかったので続きを見てみようと思えた。一話は、高橋のキャラが強すぎてまだほかのキャラが目立っていなかったので今後のエピソードでの更なる肉付けに期待したい。清美と高橋のコンビで今後も展開していくと思うのだが、全体的にキャストが豪華なのでいろいろなキャラとの絡みが待ち遠しい。
今後高橋の父親と母親の出会いについて触れてもらえたら嬉しい。宇宙人としてどのように地球に溶け込んでいたのか、なぜ地球に来たのかが気になる。その中で苦悩したこともあると思う。コメディードラマとしてそこをどこまで描いていくかにも注目している。また私は、SFというジャンルが大好きなので、この世界観の風呂敷をどこまで広げていくか、あるいは限定した中でどのように物語を動かしていくのかに期待したい。

総括

このドラマは、お勧めできると思う。あまり大きな事件は起こらないと思うが、一話だけ見ても伏線がいくつか張ってあった。これからの展開も綿密に描かれていくと思う。コメディードラマとSFの融合という意外な組み合わせにビビット来たあなた!ぜひ見てほしい。

補足

余談ではあるが、野呂佳代はたまに見る「ゴッドタン」のイメージが強すぎて、演技しててもこれは、コントではないかと錯覚してしまった。田中直紀も同様にNHKのコント番組「LIFE」のイメージが強く笑いそうになるのをこらえて見た。そんな方私以外にもいませんか?



いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集