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あたしの人生、人の役に立つか?10

10.私の仕事 その3(3人目妊娠)

お金と時間と心の
余裕のない生活をしていたが、
二人目が大きくなってくると、
「かわいいな~」と思えるほど
気持的にも余裕が出てきた。
まだ仕事をするという段階ではないが、
家事や子育てを手伝ってくれるくらいまでに
回復していた。

ほどなくして3人目を妊娠した。
仕事は続けて頑張っていたが、
やはり3人目も切迫早産気味となり
早々に入院するように
医師から説明を受けた。

けれど、
子ども二人家にいて、
夫はうつ病で、
経済的にも苦しいので
入院せずに、自宅で
安静するということで
医師に了解を得て過ごしていた。

一人目も二人目も切迫早産で入院。
切迫早産のときには
「ウテメリン」という薬を使う。

この薬は、簡単に言うと
子宮収縮を抑える薬
=陣痛になる状態を抑える薬
である。

切迫早産は、赤ちゃんが
適した週数でないにも関わらず、
早く生まれようとする状態である。

診察としては、
子宮頚管の長さが短くなってくる
=子宮口が開いてくる
ということになるので
子宮頚管の長さを測ったり、
おりものの量などを確認していく。

切迫早産の傾向があると分かれば
まずは「ウテメリン」の内服をしていく。
参考URL:

この薬であるが、
心臓がどきどきする動悸の副作用がある。
私の周りの経験者に聞くと、
ほとんどの人が動悸を経験している。

これが結構しんどかった。
息苦しいくらいの動機である。
内服も子宮収縮があれば量が増えていく。
量が増えていくと動悸も増える、という
具合であった。

ウテメリンは入院治療になってくるが、
点滴もある。
点滴は即血液の中にウテメリンが
入ってくるので、
すごい勢いで動悸が始まり
本当にしんどかった。

上二人は入院して
心細いし、ベッド上から動けない状態で、
座っていることも良くないので
ずっと本を読んでいるか、
ぼ~っとしているかの
辛い毎日であった。
上のときは妊娠5か月から36週すぎまで
ずっと入院していた。
二人目のときは、約2か月くらい入院、
1か月半程度自宅安静になっていた。

このような経験もあり、
切迫早産の場合の安静度という
程度もよく分かっていたこともあり、
3人目は自宅安静+内服治療で
無事正期産の週数までもつことが出来た。

出産自体は、本当に楽であった。
3人目もよく寝てくれる子で育てやすかった。

今回も産後2か月で仕事復帰した。
3人目は託児所に預けず、
夫に見てもらうことにした。
最近調子が良くなってたし、
良く飲んで良く寝る子であるので、
夫でも見れるのではないかと思ったからだ。

仕事復帰後、
なんとか上の子の小学校のこと、
二人目の保育園のことなどを
両立しながら仕事が出来ていた。
夫の調子も波はあるが、
なんとか大丈夫かなという感じであった。

夫の「調子が良い」というのは
単純に喜べないものである。

調子が良い=そう状態

であることがあるからだ。

この頃、私に内緒でこっそり
音楽関係のものを買っていたことがあった。
他にもいろいろ買ったりして、

「え? この支払って、
なんなん?
なんで黙って買ったん?」

と尋ねると、

耳をふさいで
「責めんといて!責めんといて!」
と言って話ができなかった。


少し生活が落ち着いてきたと思ったら
逆戻り。
この逆戻りが小さな逆戻りであったが、
だんだんとさらに家計を圧迫していった。


今の働いている病院に不満はなく、
かわいがってもらっている。
医師にも先輩看護師にも同僚看護師にも
良くしてもらっている。


人事の人も親身になってくれて、
色々な制度を提案し、
入院における支払いも組合で補助が
でるように、色々配慮してくれた。


けれど、
状況から脱するためには
やはりもっと収入をあげていかなくては
ならないと強く思った。

ハローワークに行き始め、
もっと収入があがる仕事を探した。
いくつかあったうち、
産婦人科の病棟看護師の求人があった。

福利厚生に関しては
今の勤め先のほうがはるかに良いが、
目先の給料を見れば
2倍近い給料をもらえるようだった。
2交代の夜勤で長時間であるが、
手当がついているので、
それで給料があがるのだ。

「産婦人科、、、、。」

未経験であり、産婦人科は外科系である。
(と、私は思っている。)
外科系は基本的には苦手である。

お産は計画通りにいかないため、
不規則になることもわかっていたが、
給料は2倍になる。。。


「子どものために
頑張るしかない!!」

と思い、
産婦人科医院へ転職することを
決意した。

そこの医院はこのあたりでは評判が良かった。
面接に行った際も院長は
とてもやさしくて
働けそうだとそのとき思った。

今の病院を辞めるまでの間に
産婦人科系の看護を勉強しなおし、
少しでも働いたときに
ストレスや負担が減るようにと思って
頑張った。


次は、「私の仕事 その4」です。
お楽しみに。



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