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プチそば旅で出会ったコシアブラの和えそば、そして広がる家レシピ

新潟県にほど近い富山県朝日町。

ここ朝日町にある舟川の桜の景色は素晴らしく、山と菜の花、チューリップとともに「春の四重奏」と呼ばれ、全国から人が集まる人気スポットとなっている。

今年もその美しくも雄大な風景を堪能させていただいたが、やっぱり花もいいけど、私には団子がいい。

ということで、朝日町とくれば、やはりここ。「酒蕎楽くちいわ」さん。

スタートのざるから始まり八寸ほかめくるめく春素材の肴たち、そして締めのかけそばまで存分に楽しませていただいたのだが、途中に出てきた和えそばにはいたく感動した。

それが春の山菜コシアブラを使った和えそばである。

ペーストにしたコシアブラをそばと和えてあるだけなのだが、独特のほろ苦さにオリーブオイルが合わさることで旨味になり、ゴマのような風味とコクを生み出しているのがなんとも不思議で美味しく、おかわりを頼みたくなるほどだった。

コシアブラのペーストのうまさにノックアウトされた私は早速自らも作ってみることに。

そう、くちいわさんではいつも真似したい!と思える料理が必ず出てくるのだ。

今までもセリの使い方や大豆の味付けの仕方などをこっそり盗ませていただいた。

今回は完コピではないけれど、コシアブラのうまみの出し方の真似っこだ。

ゆでたコシアブラを包丁で叩いて玉ねぎ麹、醤油麹、オリーブオイルで整え、厚揚げとアスパラを和えてみた。

コシアブラとオリーブオイル、“アブラ”つながりの2つが合わさることによる旨味の相乗効果がものすごい。

日本酒をキュッといきたい、そして春らしい一皿に仕上がった。

コシアブラペースト、これはいい。

こうしてこの春のわが家のレシピがまたひとつ増えたのだった。

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