住宅街のちょっと素敵な隠れ家そば屋さん〜「草の子」
東京で知り合った富山出身の友人が、帰省するたびに家族で行くそば屋があると教えてくれたのが、おそらく8年くらい前。
場所は新潟の県境にほど近い泊。
ちょっと遠いのと、泊駅に近い場所にまた違ったおそば屋さんがあったものだから、つい駅近に行っていた私。
その駅近のお店も富山市内に移転し、泊方面はご無沙汰していたのですが、先日そっち方面でお昼の時間にぽっかり時間ができたので、ふとそのそば屋を思い出し、初訪問することに。
そば屋の名前は「草の子」。
ナビに入れるとあっさりと出てきたので有名なお店のよう。
畑を通り、住宅街の狭い道を抜けつつ、到着。
なんだか素敵な雰囲気です。
入ってみると窓は広く天井は吹き抜けてて、ちょっとしたカフェのよう。
靴を脱いで上がると床暖房も心地よい。
メニューはシンプルに冷たいそばと温かいそば合わせて10種。ほかに店名を冠した草の子セットと蕎麦がきなど。
車だから飲めないけど、お酒も少ないながらもすべて私の好きなものが揃っていて期待が高まります。
草の子セットと迷ったけれど天ざるそばを注文。たいていそばとつゆ、天ぷら、この3つをいただけは、私的尺度の真価ははかれます。
とはいえすでに次も来ようと思っている時点で、ここのおそばは間違いないというカンが働いていたのですが。
来ました!美しい天ざるそばが。
そばは香りも硬さも歯ごたえも、喉越しも好みど真ん中。
信州産を中心に挽いているそう。
つゆは利尻昆布、そして本節、宗田節、サバ節と濃厚ながらさっぱりと雑味がなく、そばによく合う。
カラッとあがった天ぷらのエビはプリップリ、野菜もいい感じ。
特筆すべきは、ここはそばを打つのもゆでるのも、だしを取るのも黒部川水系の湧き水を使っていること。
黒部の水は言わずと知れた名水。
名水を贅沢に使っているところにもどうやら美味しさの秘密があるよう。
聞けば草の子さんは2001年にオープンし、もう20年以上経つとか。
なぜこんな素敵なところに早く訪れなかったのだろうと若干悔やまれつつも、これから泊方面に来る際は必ず寄ろうと心に決めたのでした。