リボーン蔵のちょっと気になるお酒「帆波」
蜃気楼の見える街として有名な富山県魚津市。
そこには1925年創業の日本酒蔵、本江酒造がありました。
魚津唯一の蔵として栄えてきた同社ですが、時代の波に押され存続の危機を迎えます。
唯一の蔵の火を消さないよう、酒の作りを見直し、経営も梃入れされ、魚津酒造として生まれ変わったのが昨年12月。リボーン蔵として新しい船出をしたのですが‥そのお酒が実にいいんです。
正直以前のお酒は骨太すぎて苦手でありました。もちろん合わせる食事にもよりますが、とっつきにくかった、というのが本音。
で、昨年ぐらいから新しい作り手が参画するようになって、みるみるお酒が好みのものに近づいていったのです。
そして魚津酒造として初リリースされたのが「帆波」です。
フルーティで旨味がありながらキリッとして、喉越しがすっきり。
魚津の鮨屋「大門」さんでいただいたいたのですが、大門さんの作るクエと雲丹を使った繊細な酒肴にぴったりだったんです。
たまたま限定のあらばしりだったから美味しかったのかと思いきや、後日別の場所でいただいた帆波も変わらずのクオリティでした。
これから人気が出そうなこの銘柄、出会ったらぜひ試して欲しい、富山のお酒です。