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昆布締め&糀の最強コラボ!ガッツリさっぱりな富山生まれのグルメバーガー

昆布締めって実に奥が深い。

昆布にはさんで適度に水分が抜けた食材は、自身の味も凝縮しさらに昆布の旨味がのるという「旨味の相乗効果」を生み出し、ごくごく普通の素材でも驚くほど美味しくなる。

そして昆布締めは、自由だ。

一般的には魚の昆布締めが知られているけれど、野菜もいいしチーズなんていうのも美味しい。

そう、もちろんお肉も。

そんな昆布締めの手法を使ったハンバーガーが今年の春、富山で生まれた。

高岡で昆布締め専門店を営む「クラフタン」と砺波の糀スイーツ専門店「糀ASOBI」がコラボした「KOBUJIME BURGER」がそれ。

ずっとずっと食べてみたかったのだけれど、販売はイベント限定。

しかもそうしょっちゅう売ってるわけでもなく、なかなか口にすることができなかったのだけど、ようやく、ようやく念願のバーガーを食する機会に恵まれた。

これがそのKOBUJIME BURGER 1500円也。なんだかとってもシンプルである。

昆布締めしたパティを鉄板でじっくり焼き上げて、こだわりのバンズにフレッシュな野菜と一緒にはさんだA級グルメバーガーである…という簡単な解説以外の内容は調べずに、先入観なく、まずはがぶっとほおばってみた。

ふんわりと、だけれどしっかりとした味わいのバンズにシャキシャキの野菜。そしてパティはしっかり肉の味はするものの、さっぱり食べられる。昆布感はそれほど強くはないけれど、すべてのバランスがちょうどいい。

ちょっとパティが小ぶりかなぁと思いつつ、食べ進めていくと結構しっかりとお腹にたまる。なのに食べ終わった後の感覚はなんとも軽やかですがすがしい。

いろんなグルメバーガーを食べてはきたけれど、これは掛け値なしで美味しい!!

このバーガー、ただものではない!

ということで調べてみると…パティは牛肉に昆布を練り込んで、それを昆布締めにしてあるとのこと。

バンズは国産小麦と滑川の海洋深層水塩の塩糀、県産米を飼料にした鶏卵といったこだわりの素材をつかうことで、うまみを最大限に引き出しているらしい。

このバンズ、もすごかった。パティの濃厚な味をちゃんと受け止めながらも、噛みしめることにその存在感が増すのだ。

もちろん昆布締めパティも負けてない。といってもけんかするわけではなく、食べ進めるごとにお互いのうま味や特徴を引き上げている。

見目は素朴ではあったけれど、その内容は伝統食と発酵食の広がる新しい世界が込められている、いまの時代に食べてもらいたい見事なグルメバーガーなのであった。


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