音楽産業の未来を憂いた学生は、Gaudiyで「デザイナー」に挑戦する。
こんにちは📮
noteをご覧くださり、ありがとうございます!
Gaudiyでコミュニケーションデザイナーを務めている、いな(@imag17_)です。普段は、Gaudiyが提供するコミュニティ内のクリエイティブや、自社ブランド/コーポレートに関わるデザインを担当しています。
趣味は、タオル生地の服を集めること。また、個人では「高校生の青春を描くショートドラマ」をつくってます🎬
私は今月、社会人2年目を迎えたばかりの新卒社会人です。
学生時代に、個人事業主などを通じて多少のデザイン業を営んでいましたが、将来「デザイナー」になることは考えておらず、就活時代もデザイナー就活はせずに、一般職での内定が決まっていました。
ですが、そんな学生時代の自分とは裏腹、今はGaudiyで「コミュニケーションデザイナー」に挑戦しています。今回は、入社エントリとして「なぜ、デザイナーとしてファーストキャリアを歩むに至ったのか?」について、お話したいと思います。
Gaudiyに入社をするまで
とある記事との出会い
就職活動を終わらせて、もうすぐ卒業を迎える大学4年の夏。とあるツイートが目に飛び込んできました。それは「Gaudiyが資金調達をした」というめでたいお知らせでした。
この記事を見た後、私は「Gaudiy…なんだこの組織は!」と思いました。
当時、大学の単位を取り切って暇になり「何か新しいことへ挑戦したい」と思っていた私は、暗号資産やBCG(Block Chain Game)を触っていました。そこで「自分の努力・行動量に応じて、対価が支払われる」という、トークノミクスがもたらす人への動機づけ / 行動変容に心を打たれていました。
(けどその直後、FTXショックで大損🫠)
ですが、そこで感じたこと。
それは「暗号資産は、ボラティリティが高く怪しい印象もある。けれど、"トークノミクス" が与える『人への動機づけ / 行動変容』には、従来のファンとIPとの向き合い方を変化させる本質的価値があるのではないか?」という仮説。
そんな会社はないのか?
そこで出会ったのが、Gaudiyでした。
Gaudiyはまさに、Web3.0テクノロジーをエンタメ会社のファンコミュニティで活用することによって「ファンとIPとの関係性の再構築を目指す会社」でした。なので、記事を見かけてから少しチキりましたが、Meety(現:Pitta)を通じてカジュアル面談を申し込みました。
その結果「コミュニケーションデザイナーとして、ぜひGaudiyでインターンをしてほしい」と有難いご連絡をいただきました。そしてお試し期間や紆余曲折を経て、今、Gaudiyの正社員として働いています。
一度決めた就職先を辞退してまで、Gaudiyへ入社した理由。そして、ファーストキャリアとして「デザイナー」を選択した理由。その意思決定の背景には、とある自分の原体験と夢が紐づいています。
音楽と出会って、一変した人生
高校生で訪れた、人生の転機
遡ること、10年前。
中学生の頃、私はとある地元の進学校に在学していました。ですが現実は、勉強には一切ついていけず、家で毎日PCゲームや個人的に音楽をつくって引きこもる毎日。いつも現実世界から目を背けて、何もアイデンティティのない人生を歩んでいた、そんな幼少期でした。
そんな現実へのコンプレックスを抱いたまま高校へ進学したとき、とある出会いが人生を変えました。それが「バンド」でした。
それまで、現実から目を背けてPCゲームや自作での作曲活動だけをしていた幼少期。そんな自分がはじめて現実を楽しいと思えた場所が、高校からはじめた「バンド活動」でした。
そこで見れた、オーディエンスに囲まれる素晴らしい景色の数々。それは、今まで現実から目を背けてた自分にとって「あ、現実の世界って楽しいんだ」と感じた強烈な原体験でした。
その経験を経て、自分は人生で「音楽産業に恩返しがしたい」と、プロデュース活動に注力したり、得意だったグラフィック制作を活かして、エンタメ企業向けの制作会社を立ち上げました。
バンドマン時代の本音
学生時代に、音楽産業を土俵に活動していて感じたこと。それは「アーティストは市場のニーズに合った楽曲を出さなければ、売れない時代になってしまった」ということ。特に、インディーズアーティストはこれが大変。
例えば、00年代までアーティストがライブハウスでの公演やCDの手売りで担保していた収益は「音楽配信サブスクリプション(サブスク)」の浸透で、大幅に減少してしまいました。
TikTokなど縦型動画プラットフォームで「投稿する動画は、冒頭3秒の離脱率を抑えることが重要 / 今はタイパ(タイムパフォーマンス)の時代」だと言われるように、冒頭に長いイントロを入れてしまうと、すぐに視聴者が離脱してしまいます。
もちろんサブスクは、月額課金で自由に音楽が聴き放題という素晴らしいサービスです。しかし、アーティスト目線、特にインディーズアーティストにとっては、自分が作りたい楽曲を作っても中々聴いてもらえず「数多くの楽曲の中から目に留まるマーケティング戦略」が求められる時代になってしまいました。
自己表現を愛してもらうには?
史学的に考えたとき、本来の音楽とは「自己表現」の一種です。でも、マーケティングに偏重した音楽は「自己表現」と呼べるのか。その問題の根源とも言える「聴き放題」が一般化され、アーティストの収益源が不安定になっている音楽産業の構造を変えるには、どうしたら良いのか。
私はその1つの手段として、ブロックチェーンやDAO型(自立分散型)組織の応用が鍵になると考えています。
米国のラッパー、カニエ・ウエストは、楽曲視聴による収益のほとんどをプラットフォーマーが吸収してしまう仕組みについて「音楽配信プラットフォームは、現代アーティストの奴隷船」と批判し、ファンクラブをはじめとするクローズドな環境で、未公開楽曲をリリースしたことが話題になりました。
ですが、サブスクリプションを介さず、インターネット上にリリースする楽曲には「海賊版の流通」など、また別の課題があります。でも、こうしたデータも「ブロックチェーン技術」を適切に取り扱うことで、改善策を見出せるはずです。
このWeb3.0テクノロジーをIPファンに活用することで、アーティストの権利や収益性が守られ、トークノミクスによって、ファンの可処分時間や可処分所得がより意味のある時間とお金になる。そうすることで「業界構造をフラットな形に改善できるのではないか?」「よりアーティストの収益性が守られる仕組みを構築することができるのではないか?」そう感じました。
それは「アーティストの著作物がクリエイティブとして尊重され、本来の意味で『著作物』らしく扱われる時代」です。そんな時代をつくりたい。
そんな想いを馳せる中で出会ったのが「Gaudiy」でした。
Gaudiyへの門を叩いて
Gaudiyは「ファンと共に、時代を進める。」をMissionに掲げ「人は誰しも、イノベイティブだ。」を思想の根底に据える「誰しもがクリエイティビティを発揮できる場所をつくる会社」です。
対して私は、真っ暗だった人生が「バンド」という "クリエイティビティを発揮できる場所" と出会い、人生が 180° 好転した人間。
Gaudiyのファンコミュニティは、そんな "クリエイティビティを発揮できる場所との出会い" に再現性を生み出すことを哲学としています。それは正に、学生時代の自分のようなペルソナを生み出すこと以外に他ならないと痛感しました。
正直、悩みはあった。
Gaudiyでの長期インターンを経て、毎週のように「Gaudiyの環境に身を置きたい」という想いが、心の中で大きなものになっていました。この会社の哲学、ビジョン、すべてが自分の考えていたものを遥かに上回る、夢に満ちた壮大な目標だったからです。
ですが、大学柄、優秀な友人が内定している企業と比較したり、親など周りの目線を気にして「スタートアップへ就職する」ということに対して悩み、自分なりの意思決定ができていない自分がいました。
また、就活時代から「副業」でデザイン業ができれば良いと考えていたことや、ChatGPTの台頭で「AIにデザイナーは仕事が奪われる」という風潮も相まって「デザイナーで正社員になること」へ、躊躇している自分もいました。
そう悩んでいるとき、当時、Gaudiyインターン時代のメンターから、こんな言葉をいただきました。
入社の決め手になった言葉
自分のビジョンは「起業」に向いています。自分を救ってくれた「音楽」の領域で、半ば恩返しの気持ちも込めて、自身がバンドマン時代に抱いた「負」の部分を解決したい。
とはいえ、そのエコシステムを構築する事業を立ち上げるには、まだWeb3.0テクノロジーはマスアダプションしていないと感じています。まずは、Gaudiyの掲げる「ファン国家」に近づけるため、マスアダプションに近づけるためのPRをコミュニケーションデザイナーとして仕掛けていきたい。
Gaudiyの世界が実現された先に、自分のやりたい事業がある。そのときに、例え「デザイナー」という職業が無くなっていたとしても「世界観づくり」に長けた経営者として活躍できることには、一定の意味があるはず。その上で、最終的に「Gaudiyでデザイナーになる道」を選択しました。
そして、Gaudiyへ
Gaudiyが実現する未来。その1つは、人々がデジタルアセットに理解を抱き、広く普遍的に利用 / 活用ができる社会です。
その土壌が社会に根付いたその先に、Web3技術を応用させた、音楽業界の産業革命が待っている。その時こそ「エンタメIPの新たなエコノミクス」を土台に、音楽産業において新しいファンとアーティストとの関係性が生まれると、私は考えています。
大学在学時、インターンとしてGaudiyで働く機会をいただき「Web3.0テクノロジーを活用し、大型IPと提携して仮設検証を行なえている会社はほとんどない」そう改めて感じたし、月次の全体ミーティングで語られるビジョンは、本当に「夢そのもの」の連続でした。
何より、今まで独学にデザインを学び体得して、1人で制作会社を営んでいた自分にとって、Slack等を通じてデザイナーの先輩から常にクリエイティブのアウトプットを評価 / FBいただける体験は、常に新鮮で学びに溢れていました。(リアクションもらえると、それはもう嬉しかった🤤)
そして、正式にGaudiyへ
そして、紆余曲折を経て、去年正社員としてGaudiyへ入社しました。
Gaudiyのコミュニケーションデザイナーとして、エンタメ会社様のIPのファンコミュニティ内の各種クリエイティブ(バナーやデジタルトレカなど)を作成したり
Gaudiyのコーポレートブランディングに関わるデザインをしています💡
2023年10月にコーポレートブランディングをリブランディングした際は、新しいGaudiyのCIに合わせてVIデザインをアップデートしたり、2023年12月に開催された「Spectrum Tokyo Festival 2023」では、新しいCI/VIでGaudiyブース/ノベルティをデザインしました。
そんな模様を人生初執筆した、noteはこちら📮
でも、悩みもある
Gaudiyのビジョン実現が、自分の実現したい世界観への最短距離だと考え、得意分野であるデザインの力を活用して、そのビジョン実現に貢献したいと思っています。そのためのファーストステップとして、現在はGaudiyというスタートアップの一員として働くことを選択しました。
Gaudiyでは、デザイナーとしてのスキルセットはもちろん、スタートアップならではのダイナミズムやマインドセット、DAO的な組織哲学に没頭。ですが、ここまで語ってきた「人生でのWill」に対して、そのWillに至るまでのGaudiyでのキャリアプランは、 まだまだ試行錯誤なのが現状です。
壮大なスケールのある未来と、自分が「コミュニケーションデザイナー」という役割であり、一員としてなにができるのか / どのように挑戦・貢献していけるのかは、自己分析やメンターとの相談をしながら向き合っています。
Gaudiyのコミュニケーションデザイナーとして働く「価値」
Gaudiyのコミュニケーションデザイナーは、まさに「ファンとコミュニティ」や「採用候補者とGaudiy」など、様々なステークホルダーの間を「デザイン」でつなげる仕事です。
それは「人々がデジタルアセットに理解を抱き、広く普遍的に利用 / 活用ができる社会」に近づくために、最も大事な「接点」をつくりだす、大事な役目。
はじめは「デザイナー」になることへ、疑問を抱いていた当時の自分ですが、Gaudiyで働くことで「自分のスキルを活かせれば、Gaudiyという会社のビジョンに一歩近づけられるのではないか」と感じるようになりました。コミュニケーションデザイナーとして生み出すクリエイティブの1つ1つが、Gaudiyを一人ひとりに広める一助になり、マスアダプションに繋がっている、そして新しい時代に近づけているという実感。
その楽しくもヒリヒリする「たのピンチ」を感じながら、日々働いています✊
Gaudiy、採用募集中です
Gaudiyの「コミュニケーションデザイナー」という職種は、ファンコミュニティ内のクリエイティブを制作したり、先述のようにGaudiyのコーポレートに関わるデザインへ取り組む職種です✊
ぜひ、気になる方はカジュアルトークでお話しましょう🙆
デザイナー同士でごはんへ行ける、ガウディ訪問ごはんも好評開催中です!ぜひデザインに対するあれこれや、お互いの想いなど語らいましょう✊
以上、私の入社エントリでした!
2024年、夢にまた一歩近づくように、デザインや事業、そして自分自身の大義と向き合っていきたいと思います。読んでくださってありがとうございました📮
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