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100日間、酒をやめる。-35日目-

 
酒飲みの楽しみをまた思い出した。
ズバリ、飲み散歩。

よく終電を逃して下北沢から
自宅(当時1時間半の距離)まで
ほろ酔いだろうと、げろ酔いだろうと、
徒歩で帰宅した。


地元沖縄にいた頃から
散歩は好きだったが、
東京の散歩は格別。

すぐ隣のはずなのに、
駅ごとに全く別の街に変化する山手線。
カルチャーが変わっていく中央線。
その他の線もグラデーションが面白い。


「ここにはどんな人生を歩んだ人が住んでいるんだろうか」


街の移り変わりを横目に
コンビニを見つけるたびに
給水ポイントのように酒を調達する。

給水と共に空き缶を廃棄しそびれると
カバンがパンパンになっている。


運動になっているからか
どれだけ飲んでも
フラフラにならずいい気分が続く。


オーディオブックや
お気に入りの音楽や
YouTubeを聴きながら
たまに付き合ってくれる人と電話しながら
ひとりでふらふら帰路に着く。

どんなストレスも跳ね除けてしまうほどに最高の息抜きである。

冬は寒くて酒も持てず散歩どころではない。
早く夏が来ればいいのに。


明日は雪らしい、
なおさら足元が悪くなる。

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