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5595 QPS研究所

2024/9/29情報

株式会社QPS研究所
株価:2151円
時価総額:782億円
PER:-倍
PBR:9.3倍
ROE:-%
配当利回り:-
自己資本比率:65.8%


会社概要

QPS研究所は電波を使用して地球を観測する小型SAR衛星を用いて事業展開をしている企業。
九州大学にルーツを持ち、小型衛星研究開発の実績は30年以上。
従来のSAR衛星との差別化はサイズと画像分解能。

従来の重量は1,000kg↑に対し、100kg級にまで軽量化させることに成功。
画像分解能も2倍と、より小型、精密化が進んでいることがわかる。

将来的なビジョンとして小型SAR衛星を36機打ち上げる予定。
世界中の画像情報がリアルタイムで入手できるようになる。

世界中どこの画像でも10分程度で提供可能に

打ち上げ運用コスト:13.5億円/機(以降、3.5億円/年が運転コスト)
1機あたりの収益:400万円/日
程度を想定しているということなので、1機あたり約1年間の運用ができれば黒字という計算。
安定運用ができれば相当な利益率が見込めるプロジェクトといえる。

市場成長率

宇宙業界において、衛星市場は年間約5%の成長率といわれている。
その中でSAR衛星は10%以上の高い成長率で拡大していくというデータがでている。
また、現在の主な顧客は官公庁。
日本の宇宙関連予算はここ数年で3倍にも増加しているため、まさに急成長している分野のビジネスであることは間違いない。

競争率の低いビジネス

上記の通り市場規模は拡大する半面、まだ当ビジネスに参入する企業は多くない。同業は世界規模で見て5社程度。
身近な事業ではないことから、独占市場の可能性も秘めている。

SAR5号機の故障

2機で運用を進めていた当社の小型SAR衛星だが、
2024年9月に内1機に不具合が確認された。
継続的な運用が厳しくなる見込みであることから特別損失を計上。

当件は株価にも大きな影響を与えた。
1日で10%ほどの下落をうけ、そこから急上昇。短期間で上下70%以上の変動率になっている。

まとめ

宇宙事業ということで大きな期待感があつまるビジネスモデルだと思います。
半面、まだまだ安定運用には課題がある事業だとも思いますね。
「5年継続稼働を想定して、1年程度で継続運転ができなくなる。」
ということが多発すると、費用対収益に大きな影響を与えることから、将来的な安定した増収にはまだ時間がかかるような印象を受けました。
直近の株価の変動からも伺えるように、先行きは不透明であることから、
期待感は持ちつつも、長期的な投資判断をするには時期尚早かな、というのが正直な感想です。

ビジネス成長率を見るに、安定した黒字をたたくようになってから投資対象として検討をする。
でも遅くはないでしょう。
買うならまずはデイトレで…薄利で売り抜けて安いところで買えた玉を一部、長期運用分に回すとかでよいかなと思います。

直近は下降トレンドラインを上抜けして大きな陽線をつけるも、
実際見ていると結構仕手的な動きをしがちなので、大きい玉をぶつけるには結構リスクが高いという印象です。

直近の陽線直後の大陰線のつけ方から、私は買えないかなぁ。。。
テクニカル<ファンダで考えたい銘柄ですね。つまりは黒転するまではノータッチ。笑

ビジネスモデルから、文字通り"軌道に乗る"タイミングで株式取得したいところですね!

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