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新しいお札がやってくる

 きょう、新紙幣が発行された。新紙幣発行は20年ぶり。偽造防止が主目的とされるが、ATMや自販機の対応が必要になるため、経済効果が1.6兆円も見込めるのだそうだ。とはいえ、その恩恵を受けるのは一部の関連産業に限定されるわけで、街の飲食店などでは導入にかかる費用が大きな負担になっているという。

 なるほど、大変そうなのはバス会社だ。運行するバスすべてに新紙幣対応の機材を搭載するのは並大抵の負担ではないだろう。
 
 それにしても、ますますキャッシュレス化が進む昨今だ。「現金しか使えない」などというところが滅多にないので、念のために財布に現金を入れておくのも忘れがち。
 
 テレビでは「新紙幣を求めて銀行に並ぶひと」が出ていたが、どうせあっという間に出回ることになる現行紙幣をそんなに早く手にする意味がわからんなあ。
 
 それよりも面白かったのは某局の朝の情報番組の扱い方だ。どこへ行けばいち早くゲットできるか、街の自販機の対応状況調査、l対応に苦慮する飲食店、キャッシュレス社会での紙幣の在り方、「旧紙幣は使えません」などの詐欺への注意喚起など、実に多彩な切り口でこの事象を紹介していて、見ごたえがあったのである。
 
 現金がまったく根絶されることはないのだろうが、キャッシュレス社会への流れは止まらない。次の紙幣が出てくるのも20年後だとすれば、私は80歳になっている計算である。その時まで生き延びて次の紙幣を見るチャンスはあるのだろうか。
(24/7/3)

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