やっぱり大は小を兼ねる、のだ
荷物が多い雨の朝に常用カバンを忘れて出社しちゃったエピソードを書いた。
“敗因”のひとつは、会社パソコンを持ち帰る際にカバンが増えること。「荷物はなるべくひとつにまとめておくべき」と気づいて、ビジネス用デイパック(リュック)を買うことにした。
改めて観察するとデイパックタイプのカバンを持っている男性サラリーマンはとても多い。印象としては、若手を中心にざっくり半数近くが使っているのではないか。
9 to 5勤務のサラリーマン生活なので、わざわざ店舗へ出向くのも面倒。Amazonを中心に探した。
私は年間10日程度しかスーツを着ることがない。それでもアラカンおぢとして丸っこいシェイプのリュックにはいささか抵抗感があり、四角いデザインが第一条件。
3000円程度のものから数万円までピンからキリまで並んでいるなかで、ノースフェイスのシャトルデイパックが“定番”になっているようだ。落ち着いたデザインも、ポケットの配置も悪くない。
レギュラーとスリムの2種類がある。「着替えや教科書を持っていくわけでもないし、バカでかいヤドカリスタイルはみっともないな。スリムですっきりにしよう」と思った。
ふと見ると、この商品はAmazonの「try before you buy」の対象になっている。
送られてきた商品を7日間まで無料で試着し、気に入らなかったりサイズが合わない場合は返送できる、というもの。「商品タグを外してはいけない」「靴は外で履いてはいけない」という条件があるが、「実物を手にできない」という通販の弱点を克服する試みだ。
さっそくこのシステムで「スリム」を注文してみた。この段階での課金は0円。返送用の宅配伝票が同封されてくるほか、段ボール箱もそのまま返送に再利用できるという「痒いところに手が届く」サービスぶりだ。
さて、肝心のシャトルデイパック・スリム。
想像以上にマチがなくて収納力がないため、「う、これは、ちょっと荷物が増えたらまた別のバッグを手にすることになるぞ」と気がついた。すぐに「try before you buy」でレギュラーをオーダーして手に取ってみたところ、こちらは収納力がありながら大きすぎず、「まさにこんなのが欲しかった」というしっくり感。すぐにこちらを選択することにした。
「スリム」を返送する。往路で使われたダンボールに格納して、伝票に自分の住所・氏名を書いて、コンビニに持ち込むだけ。送料もAmazon負担だ。コンビニ店員さんが記載したその送料は1750円。「え、そんなに高いのか」とびっくりさせられた。
今回はAmazonのお試しサービスに救われた形だ。カミさんは「返送したものはどうなるの?また売るんでしょ?ということは、送られてくるものは新品じゃないの?」と不審顔だが、私は「対象商品があったら、またこのサービスを使うだろうな」と思っている。
さっそく通勤にこのデイパックを使っている。荷物の重さが両肩に分散されるほか、両手がフリーになるので3駅30分のウォーキング出社がますます楽しい。
デイパックのデメリットは夏に背中に汗をかくという宿命だろう。
しかしこの数年は「速乾シャツを着用して、着替えの襟付きシャツはカバンに」というスタイルにしているので、これも問題ない。「スリムタイプに飛びつかなくて、よかった」と、かなりゴキゲンなのである。
(23/5/14)
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