古川さんのヘルメット
宇宙飛行士古川聡さんが搭乗した宇宙船「クルードラゴン」の打ち上げが成功した。クルーがおよそ半年間にわたって国際宇宙ステーションに滞在するという。
古川さんは私と同じ59歳。生年月日をみると1964年4月生まれとあるので、学年では私がひとつ上か。とにかく、こんなことで勝手に親近感を覚えて、勝手に応援しちゃうものだ。
ニュース画像を見て印象的だったのが、着用しているヘルメットと宇宙服。形も質感も、スタンリー・キューブリック監督の名作「2001年宇宙の旅」にそっくりに見えるのだ。人類の宇宙開発をアポロ時代から知っている者にとってはPOPでカジュアルに見えるもので、「おお、ついに時代はSFに追いついたんだな」と感慨もひとしおだ。
完璧主義者のキューブリックだけに撮影は徹底的にディテールにこだわったという。当時NASAの技術者をして「航空宇宙工学に関してスクリーン史上最も徹底的かつ正確に研究された映画である」と言わしめたとか。
なるほど「時代が映画に追いついた」という私の感慨もあながち間違っていないのだな。
(23/8/27)