ピカピカの「明日も頑張ろうねー」
帰宅時の乗換駅でのこと。明らかに就活風のスーツを着用した女性たちが、「じゃあ、明日も頑張ろうねー」と手を振りながら別れていた。新社会人組なのだろう。たまたまエスカレーターでひとりの後ろに立ったが、ピカピカに光っている黒い鞄が印象的だった。いかにも重そうだが、「親御さんが就職祝いに買ってあげたのかなー」などと考えていた。往年の小学館テレビCM「ピッカピカの、いちねんせい!」が脳内でリフレインする。そういえばあのCMも見かけなくなって久しいなあ。
我が家の長男はもう社会人を数年間経験して、それなりの“コツ”もつかんできているようだ。この春からは新しく“お客さんを持つようになった”そうで、張り切っている姿が頼もしい。次男は大学3年生、しっかり自立してくれるかどうか。
20世紀末や21世紀初頭に生まれた、いわゆる“Z世代”。医療が着実に進歩していけば22世紀の日本と世界を目撃する人も多いのかもしれない。
戦争、AIによるシンギュラリティ、パンデミック、人口減少、エネルギー争奪戦、食糧不足、地球温暖化、南海トラフ地震、富士山噴火、、、。いたずらに悲観ばかりしていても仕方ないが、想定される事態への備えはできるはずだ。ジュール・ヴェルヌ曰く「人間が想像できることは、人間が必ず実現できる」。
ピカピカ世代に幸多からんことを祈る。
(22/4/19)