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解散・総選挙へピリピリ
この会社で報道局に35年間在籍した私。内勤・社会部・カメラマン・外信部などを遍歴したが、政治部とはほとんどご縁がないままだった。
カメラマンとして国会周辺をウロつくことはあった。しかし生来の方向音痴もあって国会議事堂の中はチンプンカンプン。「〇〇の部屋で〇〇会合があるから、(政治家の)『入り』と『頭撮り(会合冒頭部分のカメラ取材)』をよろしく」と言われるとドキドキして、結局カメラ助手さんに連れて行ってもらうテイタラクだった。このため政治の流れとその取材の“呼吸”はほとんど理解できていないし、あまり興味もないままだ。
そんな私だが、いまは国会の会期末を控えて岸田首相が解散・総選挙へ打って出るのか、これに注目しているのだ。
その注目の大きなワケは、私が9月の誕生日で60歳になり定年退職すること。
総選挙ともなれば報道局は投開票の夜に巨大特番を制作することになる。事前の準備で各部署から大量に人を集めるほか、当日は報道OBにもヘルプを依頼する騒ぎになる。
去年の参院選でも当日ヘルプに出た私。「この選挙が終わったら(国政選挙なしに政治を動かすことができるという)“黄金の3年”かあ。ってことは、来年定年する私にとってはこれが最後の国政選挙なんだなあ」という感慨に耽ったものだ。ああ、それなのに還暦誕生日の3カ月前のいま、こんなことになっているとは。
それにしても「内閣不信任案を出すことで存在意義を示したい野党」という感覚がよくわからない。
また「不信任案提出は解散の『大義』になる」という与党幹部の発言について記事は「野党の提出をけん制した」と書かれるが、「けん制」しなければいけないほど与党にとって提出は不愉快なことなのか。
いずれにしても。
もし9月までに総選挙となった場合、それは私にとって「定年退職間際の選挙特番」だ。たとえお声がかからなくても特番ヘルプには志願したいものだと思っている。
(23/6/14)