初のボイトレ
今日初めてボイストレーニングを経験した。
私は実は声優を目指している。もう31歳だけれど。
人生はネタ探し、ということで仮に声優として成功できなくても、
珍しい経験は長期的にみて必ずネタになるからいいかなと思い、というか
思い込むことにして、演技完全未経験の状態で挑戦している次第である。
思い出は複利が効くはずだ。
初回は滑舌のトレーニングがメインだった。
このトレーニングは別に声優を目指さない人にとっても有益な情報な気がするので、メモとしてここに残しておく。
ビジネスでプレゼンテーション等をする際に、滑舌良く話せることに越したことはないと思う。
滑舌強化トレーニング① 舌を歯で挟んで読む
読みたい文章を、舌を前に突き出して、上の歯と下の歯で軽くはさんだ状態で読み上げてみる。たったこれだけだ。
たったこれだけの練習でもそれなりに効果を実感できる。
そもそも滑舌の悪い人というのは舌が口の奥に引っ込んでしまっている場合が多い。
逆に滑舌の良い人は舌が歯の手前の位置くらいまで元々飛び出している。
舌を歯で挟んで読むことで、奥に引っ込んでいた舌の位置を意識的に前にもっていく。このトレーニングの直後にふつうに文章を読み上げてみると、自分でも実感できるくらいに文章が言いやすくなっているはずだ。
ちなみにこのトレーニングの効果の持続時間は30秒程度。それ以上時間が経過すると舌はまた元の位置に戻っていってしまう。
だから、読みたい文章を読む直前に一度舌を挟んで読んでおいて、そのまま本番を迎えることが大切である。
滑舌強化トレーニング② 全部濁点を付けて読む
次にお勧めしたいトレーニングは、読みたい文章に濁点を付けて読んでみることだ。
例えば、「わたしはせいゆうをめざしています。」なら「わだじばぜいゆうをめざじでいまず。」と呼んでみるのだ。
このとき濁点の付かない文字も濁点が付いている風に読んでみるのがコツだ。例えば「わ」は「ヴぁ」のような感じだ。
このトレーニングも効果抜群だ。ちなみに私は①よりも②の方が効果を実感しやすかった。
濁点を意識して読むと、自然に頬の筋肉に力が入る。声優さんが年を重ねてもほうれい線が目立ちにくい理由は、頬の筋肉が一般の人よりも発達しているかららしいが、きっとこのトレーニングも関係しているのだろう。
頬の筋肉の力の入れ方が分かれば、口の形をコントロールするのが簡単になり、活舌も良くなるというわけだ。
滑舌強化トレーニング③ 歌舞伎読み
最後のは活舌とは直接関係しないが面白いからやってみて欲しい。
やり方は文字通りで、読みたい文章をまるで歌舞伎役者になったかのように読んでみるだけだ。一文字ずつに音程の高低差をつけて読んでいく。
たとえば「おはようございます」を「お⇧は⇩よ⇧う⇩ご⇧ざ⇩い⇧ま⇩す⇧」のように高音と低温を交えて読んでみるのだ。
コツは恥じらいを捨てて思いきっりふざけてみることだ。周りの人が見たら引かれるレベルで歌舞伎役者になりきってみよう。
このトレーニングをすると「倍音」というものが強化され、あなたの声がより魅力的に聞こえるようになるらしい。
正直これは日常生活ではまったく取り入れる必要はないが、歌がうまくなりたかったり、より感情をこめてセリフを言いたい人等はぜひ実践していただきたい練習方法だと感じた。
私はたった50分間の練習でかなり効果を実感できたので、毎日続けたらすっごいことになるかもね。
そんじゃーね!