見出し画像

カット・エンド・ポエム 04

ラムネアンドフラペチーノ
雨が降ったね虹が出るかな
ヒールスニーカーってまるであたしたち
約束なくてもだいじょうぶ
いつでも、どこでも、わたしが誰でも

マシュマロココアとアップルパイ
瞬くまえから聴こえてる
ことばを追うまなざし
いろんな色の春がうたう
いつでも、どこでも、あなたが誰でも

ずるい女とひどい大人
まぼろしみたいに愛するだなんて
水を飲むようにどうしようもない
あなたも永遠に見つめ続けるのでしょう
世界一おいしい闇鍋っていうのはいかが?



預けて手懐けて名を憑けて
花瓶と詩集
たとえば好きな一節に線を引くような
息をしたまま溺れて眠る
すべて開いていた窓のせい

エイエンキレイ、なんて
傷付かないと忘れちゃうかな
小瓶に詰めたよビー玉みたいに光るから
きみだけに見える明日だった、ずっと
夜明けの意図
わたし海じゃないから変わっちゃうよ
エンエンキライ、なんてね
じゃあまた明日




咲いたらいいと願うばかりの
じょうろの中の種も芽吹くか
きみが踊るところに架かる虹なら
どうぶつさん、冬が来たから少し眠ろう
花といっしょに生まれてきたもの

孤独はきみを染め上げる白
足あとがあれば見付けられるね
ゆめうつつとストロベリージャム
ものさしでは測りえないまなざし
ここはしづかな生命のにわ




星すらその目に宿すのだろうな
あの灯を飼っているくせに
流れ星って鳥の尾っぽみたいだね
どうしたって明日があるから
消えてはいない溶けただけ
ぼくらきっと光の名前を知っている

弦を弾けば花と歌える
その手のひらから呼ばれる命に
はてなくやさしいだけのうた
テール・メトロノーム・テイル
どうか笑って聴いていて




こころの在り処がようやく分かった
つぼみのままではいられない朝陽が昇る
花だって夜明けには泣いているでしょう
咲けなくたってすべてほんとうだったから
きっと、たぶん、もうだいじょうぶ
親愛なるあなたへ

たましい千切っていま息吸って
夜明けごときが救えるものか
だってずっとわたしが根っこだったでしょう
硝子細工みたいなほんもの撫でるわ
塩水はからだに悪いのだから
燃やした手紙のすみで笑って



20191225 フロム・ツイッター

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?