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カット・エンド・ポエム 02

疚しさばかりを暴ける光
宝石ふたつをはじめから
影すら灼くのか
まるで白昼夢みたいだろう
うつろの石を磨いてみせろ
きっと頭蓋の欲求だって
塵の手前に星ひとつ
ダイヤの後ろに散り光
神さまひとつ聞かせておくれ
憎むべきはオパールのまなざし
触れた場所から灰になる
光るものたちの化身
硝子だったら身にも着けよう
透きとおる爪先
映したものから色めくよ
絶えた十字架に祈れるかい
金糸で織れるタペストリー
美しさの定義

その輝きで無色になれたら


名を呼ぶだけの声
心ばかりは手入れができない
踏みしだけなかった八重むぐら
いのちのために冷えゆく両手
約束もない丘の果てまで
花の棘も魚の毒すら些細と歌える
蝋の羽は溶けてしまった
だから空より深く潜れる
土の中にも海の底にも生きた化石
雨の代わりに砕ける水晶
明日の視界はきっと鮮やか
今に花ひらく心から
つぼみは永遠
曇ればそこから梯子を架ける
あの日の雨のわけを拐って

あなたもわたしもただの人


その皿割ったの何枚目
食べ残したものをすべて言え
どうでもいい
物忘れの墓場にて
なんて日だ
かぎ付けた狼
いつまでも白いシーツよりは
吹き消されるならおまえがいい
呪わしい過渡期
ひっくり返したところで夜
隠したのはルールの本
食らうパスタに主語を乗せ
楽土はいつもくだらない
たとえば飛んでも驚かないくせ
振り出しに戻る
この世の終わりみたいな空
はじめからはじまりのない部屋
馬鹿々々しい血の誓い
寿命と言うほど

どちらか欠けたら売っちまおう




みっつの熱の数え方
影と呼べずに呼ぶ名前
夜明けはきっと果てなき孤独
命の翳りその限り
三つ編みのたてがみ
金の空洞に満たせる歌
代わりの雨しずく
すべてを飼う心の臓
一番星より光る赤
たそがれ、次の火
時の鐘が告げたもの
裸足のジャッカロープ
たったひとつ真実を
いとしい泡沫
生くるすべ

美しい獣



20180517 フロム・ツイッター

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