カット・エンド・ポエム 01
睫毛に巣食う光すら
枯れない朽ちない色褪せない
摘みとれないから摘みとって
いのちの理由がそこに在る
花にしたのは柔いまなざし
竜にあくび
あなたのためだけの偽物
世界もどこかへ行ってしまうさ
その髪の毛の櫛になる
この埃だけは捨てられない
果てない孤独も食べられた
今にも死ねるなんて嘘
細胞すべてに約束を
この世でいちばん美しい場所
✵
花屋になんかくれてやれない
今日のきみは海のすそ
結んだリボンは誰のため
どこにも行けなくなっちゃうな
ひとつずつ名前を言おう
この世界に歌が在る意味
なにかきっと柔らかいもの
ゆうぐれ魔法の正体に
くしゃみの理由
いちごの味すら霞む声
その金色だけがなによりも
羽のいらない高くまで
くるり回れば花になる
焦らないでよ一番星
きみこそぼくの女の子
✵
花かたどりの火
明かりもないのに照らされる
「マグを持て、マシュマロを浮かべろ、チョコレートは皿の上!」
揺れる火に朽ちない花を燃えない手で
芽吹く彼らになれる今
らくがきの日溜まり
だって朝陽は眩しいから
柔らかいだけの毛布
ノックの音に光を飼う
花唄とランプ
たとえば太陽が足りなくなったなら
寝言すら暖色
失恋ロックフェスティバル
たぶんきっと不死鳥だもの
飲み干したのは花に嵐
灯していたら見えないものなど
立派じゃなくても笑った日
✵
影にも塗れない光こそ
星座を繋げていつかの王冠
目指す色さえ忘れなければ
きみのための歌だろう
光が満ちた傷痕
塞いぢまえば眩しいだけだ
身ぶり手振りですべてを語って
たとえば心に代われない記憶
たった一人に見える肖像
それにしたって短い永遠
瞳までは兎に似るな
高いとこから探すか望郷
ぜいたくな王子
赤けりゃ恋かい
春には花
甘やかな養分
水晶よりも透いた目は
花の輪だって今は運命
だいじな冠忘れずに
笑えよぼくらのお姫さま
フロム・ツイッター 20180515
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