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カット・エンド・ポエム 01

睫毛に巣食う光すら
枯れない朽ちない色褪せない
摘みとれないから摘みとって
いのちの理由がそこに在る
花にしたのは柔いまなざし
竜にあくび
あなたのためだけの偽物
世界もどこかへ行ってしまうさ
その髪の毛の櫛になる
この埃だけは捨てられない
果てない孤独も食べられた
今にも死ねるなんて嘘
細胞すべてに約束を

この世でいちばん美しい場所



花屋になんかくれてやれない
今日のきみは海のすそ
結んだリボンは誰のため
どこにも行けなくなっちゃうな
ひとつずつ名前を言おう
この世界に歌が在る意味
なにかきっと柔らかいもの
ゆうぐれ魔法の正体に
くしゃみの理由
いちごの味すら霞む声
その金色だけがなによりも
羽のいらない高くまで
くるり回れば花になる
焦らないでよ一番星

きみこそぼくの女の子




花かたどりの火
明かりもないのに照らされる
「マグを持て、マシュマロを浮かべろ、チョコレートは皿の上!」
揺れる火に朽ちない花を燃えない手で
芽吹く彼らになれる今
らくがきの日溜まり
だって朝陽は眩しいから
柔らかいだけの毛布
ノックの音に光を飼う
花唄とランプ
たとえば太陽が足りなくなったなら
寝言すら暖色
失恋ロックフェスティバル
たぶんきっと不死鳥だもの
飲み干したのは花に嵐
灯していたら見えないものなど

立派じゃなくても笑った日




影にも塗れない光こそ
星座を繋げていつかの王冠
目指す色さえ忘れなければ
きみのための歌だろう
光が満ちた傷痕
塞いぢまえば眩しいだけだ
身ぶり手振りですべてを語って
たとえば心に代われない記憶
たった一人に見える肖像
それにしたって短い永遠
瞳までは兎に似るな
高いとこから探すか望郷
ぜいたくな王子
赤けりゃ恋かい
春には花
甘やかな養分
水晶よりも透いた目は
花の輪だって今は運命
だいじな冠忘れずに

笑えよぼくらのお姫さま



フロム・ツイッター 20180515

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