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くだらない歌

おまえを愛してないんだよ
頭をバッドで殴られた 血の代わりに歌を吐く
素敵な魔法の代償さ 君に認められたかった
いつだってまじないに必要なのは 血液か音楽だろう
それは喉を赤く染め上げる 僕だけの ただの

窓から茜差す あの色を見るたびに壊したくなる
何をかは分からないけれど 分かるだろう
君には分からないか でも

なあ どうにかして忘れたいんだ
誰も聞かない僕の歌を 白かったはずの君への詩を
美しかった色彩は 混じり混じって黒に塗れ
焼けた喉から 吐き出される煤
僕の血なら 一滴残らず全部あげるから
歌をくれよ 君なんかより大勢を刺す歌を
それでもう 忘れたい

おまえを愛してないんだよ
いっそ殴られたならよかった 血の出ない嘘を吐く
金以外なら払うさ 君に見留められたかった
いつだって僕の歌は無音だ 鼓動も呼吸もあるのに
君だけが何も言わない 何も いつも

窓から光刺す あの色の中に何がある
なんにもありはしないさ 分からないだろう
僕がなくなったって 赤い

なあ どうにかして忘れたいんだ
誰も聞かない僕の歌を 白かったはずの君への詩を
美しかった色彩は 混じり混じって黒に塗れ
焼けた喉から 吐き出される煤
僕の血なら 一滴残らず全部あげるから
歌をくれよ 君なんかより大勢を刺す歌を
それでもう 忘れたい

忘れたい のに

ああ どうやったって忘れがたい
誰も聞かない僕の歌も 白かったはずの君への詩も
煤けてしまった黒の底で いつも君の色を歌ってた
喉が燃えても 抗えない火と
僕の血なら 一滴残らず全部あげるから
歌をくれよ ただ君だけを刺す歌を
それだけで 歌いたい

こんな歌 忘れて

いま窓から茜差す あの色はどこか似ていた
何にかは分からないけれど 分かるだろう
君には分からないか でも
君みたいに 綺麗だ
壊れそうなほど 赤い


20200626

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