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正義の話

風の時代が始まるとう人がいて、試練の先の明るい未来を解く人がいて
絶望を感じる人がいる

占い師で比叡山のお坊さんをしている友人曰く
人の歴史の中では云々なのです。魂の次元の話なんてもっと超越している
それもまた、その人の考えで世界観

でもでも大切な人を亡くした人の思いははかりしれなくて、無責任な綺麗事なんて本当にうんざりだろう

いろんな思いといろんな正義があると思う

私の母は67歳で正社員の保育士
もちろん休みはなく、むしろ小さい子供のいる職員を優先的に休ませるといい、毎日精力的に働いている
コロナが怖いと思っているのかいないのか、そりゃ思ってるだろうと思いう


保育園児には看護師の娘とかもいる
でも、若い人のために元気でニコニコ頑張るのが母の正義なのだ

リスクが高いと言われる高齢だから、シングルマザーの私と2歳の孫が近くに住んでるから、夫が74歳でちょっと足も悪くし心配だから、
そんなことは彼女の中には、あるのかないのか、でも彼女の正義は毎日元気に社会のために働くことなのだ
そして、国から一律でもらう10万円をどう社会に還元するかを、毎日ネットを駆使して頑張って考えて、お買い物で応援というのが彼女の正義

私は、親と会わずに、娘と二人家にこもることが正しいのか
今きっちりと家族の絆で運命共同体として支え合って生きていくのが正しいのか
正直ちょっとは考えたが、私の正義は母と共にある
考えて決めたことを、選択し全力で実行する それだけ

コンテンポラリーダンスのカンパニーをずっと見守って手伝ってきている

若いダンサーはエネルギーの発散場所がなくて大変だ
14人の置かれた状況と、揺れ動く気持ちにがものすごくて、よりそうにも、いつも違う気持ちがみんなから溢れ出していて
それをまとめる代表と、その外側から何かできることはないかと思っている私のような外野がいる
でも、できることはするよというスタンスでいつもて、それが私にできることで、したいことで、エネルギーだから

いろんな正義がある

押し付け合うことは、違うと思うし、
同じ正義を持った人たちだけしか、周りに置かないというのも残念な気がする
みんな違って、それでいい、という世界から
みんな違うけどじゃあどうする?というのが今なのかもしれない

置かれている状況によって、今見えている世界と、景色が全く違うだ

67歳怖いもの無しと振る舞う母のように、皆気丈に働けとは言えないし、でも母を差別される筋合いもない
一人で娘を抱えて、正直気が狂いそうになるほど不安でストレスフルな時もある
その気持ちは同じ状況の人じゃないとわからないし、わかってほしいとも願わない
一人暮らしの人からすれば、可愛い子がいて羨ましい、
実際はそんなお気楽なものではないけれど、彼女の存在が大変で大変で、でも愛おしくて愛おしくて
私は明るく強くここに止まるしかないの、それ以外の選択肢がない

仕事がある人が大変なのか、仕事がない人が大変なのか、
子供が何歳だと大変なのか、そんなの比べられない

できれば皆が、誰かの気持ちに少しづつ心を寄せ合い
誰かの生活に、届けとお金を使い
誰かに届けとお礼と感謝をいう
そして一歩でもより良い未来のために、考える

生きるエネルギーを持つために、それぞれがそれぞれに正義の中で、
一生懸命考えて、行動するしかない
行動しないのもまた、正義だ


いつでも私のスタンスは変わりなくありたいと思う
美しい映像が誰かの生きる力と希望になれと、クリエーションでぶつかるエネルギーがアーティストを生かす力になれと
ただそう願う一人のカメラというものを扱う技術者で

 
置かれた状況で、できる方法を考えるディレクターで


そして一人の誰よりも大切な娘を持つ強くて弱い母親だ

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