[解説付]井上陽水の名曲ランキング10とその他5曲[邦楽史]
井上陽水は日本のフォークシンガーで1969年にアンドレ・カンドレ名義でデビュー、1971年には井上陽水に芸名を変えて最初のアルバム『断絶』はオリコン集計50万枚を売り上げる半世紀以上前のレコード時代では大ヒットとなりアルバムが次々ヒット、「夢の中へ」以後はシングルもヒットし始め、アルバム『氷の世界』は5週1位、100週トップ10入り、日本初アルバムミリオン、つまり当時では史上最大のヒットとなり、これにより日本の音楽シーンはアルバム中心へと移行、77年には麻薬で逮捕されるがその後も活躍を続け82年にバックバンドからデビューした安全地帯の作詞を行い大ヒットを連発、90年には「少年時代」が爆発的ヒットとなり、アイドルPUFFYへの歌詞提供も行い、2019年以降は事実上は引退となった。
1位 少年時代 (1990/9)/310ポイント(185p+次世代メディアヒットp×2+MV無しp)
井上陽水の後期の代表曲、そして最大のセールスを持つ楽曲で、藤子不二雄Aの依頼で作られた藤子不二雄原作の映画『少年時代』の主題歌で、発売当初は週間20位であったが、翌年1991年にソニーのハンディカムのCMソングとして使用されると週間4位まで上昇、オリコンチャート上での売上は85万枚であるがロングヒットで累計136万枚を売り上げミリオン認定を受けている。
90年代以降、現在まで多くの教科書に掲載されている日本のスタンダードナンバーで、Spotifyで1500万回、Youtubeでは公式動画はないが600万回、300万回、そしてsuis(ヨルシカ)のカバーが300万回などとなっており、その歌詞は夏の終わりと真夏を繰り返す構成になっている。
購入:推定1.4M~ ストリーミング再生数:推定50M ユーチューブ再生数:15M
2位 飾りじゃないのよ涙は (1984/11)/225ポイント(105p+次世代メディアヒットp×2+MV無しp)
中森明菜への提供曲で2週連続首位を記録したヒットアルバム『BITTER AND SWEET』からの先行シングルとして発表され、オリコン1位を記録、年間でも4位の大ヒットとなり60万枚以上を売り上げ、Spotifyではmixバージョンが700万回、通常音源が200万回、さらにKing Gnuのカバーが1400万回、Adoのカバーが500万回、井上のセルフカバーが100万回以上、合計では3000万回ほども再生され、Youtubeでは公式のライブ映像400万、オーディオ100万回以上再生されている。
購入:推定0.75M~ ストリーミング再生数:推定30M ユーチューブ再生数:5M
3位 Make-up Shadow (1993/7)/225ポイント(145p+次世代メディアヒットp+MV無しp)
木曜劇場『素晴らしきかな人生』の主題歌で週間2位、年間27位を記録し80万枚以上を売り上げる大ヒットとなり、Spotifyで1000万回、ヨルシカのカバーが400万回、Youtubeでは公式ライブが300万回、非公式オーディオが600万回や300万回ほど再生されている。
購入:推定0.95M~ ストリーミング再生数:推定50M ユーチューブ再生数:15M
4位 夢の中へ (1973/3)/200ポイント(70p+次世代メディアヒットp×3+MV無しp)
映画『放課後』の主題歌で当時の井上では最高位のオリコン週間17位を記録し20万枚を売上げ、1989年には斉藤由貴が主演ドラマ『湘南物語』のためにカバーしたバージョンが週間2位、年間14位の大ヒットとなり40万枚以上を売り上げ斉藤最大のセールスとなり、Spotifyで1300万回、Youtubeでは非公式のオーディオとライブが300万、公式MV100万などとなっている。
購入:推定0.25M~ ストリーミング再生数:推定45M ユーチューブ再生数:20M
5位 いっそ セレナーデ (1984/10)/105ポイント(60p+次世代メディアヒットp×2+MV無しp)
自ら出演したサントリー角瓶のCMソングであり最高週間4位、年間31位を記録し35万枚以上を売り上げ、Spotifyで450万回、Youtubeでは公式がなくオーディオが200万回、100万回、MVが200万回、ライブが400万回ほど再生されている。
購入:推定0.4M~ ストリーミング再生数:推定15M ユーチューブ再生数:10M
6位 心もよう (1973/9)/90ポイント(60p+次世代メディアヒットp×3+MV無しp)
オリコン週間7位であったが翌年に年間39位を記録し40万枚以上を売り上げる当時としては大ヒットとなり、Spotifyでは300万回、Youtubeではライブ、非公式オーディオ二つがそれぞれ200万回ほど再生されている。
購入:推定0.45M~ ストリーミング再生数:推定10M ユーチューブ再生数:10M
7位 リバーサイドホテル (1982/7)/90ポイント(45p+次世代メディアヒットp×2+MV無しp)
当時は週間54位であったが1988年に木曜劇場『ニューヨーク恋物語』の主題歌として使用されたことで再発され最高11位を記録、年末のヒットであったため翌年の年間チャートで58位となり、オリコン上で20万枚以上を売り上げ、Spotifyで400万回、Youtubeでは公式動画はないがオーディオ200万回、ライブ700万回などの動画がある。
購入:推定0.25M~ ストリーミング再生数:推定15M ユーチューブ再生数:10M
8位 傘がない (1972/7)/80ポイント(20p+次世代メディアヒットp×3+セールス無しp+MV無しp)
デビューアルバム『断絶』からのリカットで当初は最高69位、売上6万枚程度とヒットしなかったが次第に井上氏の代表曲の地位を獲得、Spotifyでは100万回以上、Youtubeでは公式ライブ映像が400万回、非公式ライブ映像が300万回と100万回ほど再生されている。
購入:推定0.07M~ ストリーミング再生数:推定4M ユーチューブ再生数:10M
9位 帰れない二人 (1973/9)/75ポイント(35p+次世代メディアヒットp×3+MV無しp)
RCサクセションの忌野清志郎との共作で「心もよう」のB面として発売され、Spotifyでは100万回以上、Youtubeでは非公式ライブ映像が600万回、オーディオが200万回などとなっている。
購入:推定0.45M/2~ ストリーミング再生数:推定4M ユーチューブ再生数:10M
10位 氷の世界 (1973/12)/65p (10p+次世代メディアヒットp×3+MV無しp+売り上げ無しp)
150万枚という当時の日本で最大の売り上げを記録したアルバム『氷の世界』の表題曲でシングルではなく、Spotifyでは100万回以上、Youtubeでは公式ライブ映像が900万回ほど再生されている。
ストリーミング再生数:推定4M ユーチューブ再生数:10M
その他の人気曲
新しいラプソディー (1986/8)
アルバム『クラムチャウダー』の収録曲でシングルではなく、ストリーミング未公開でYoutubeでは非公式動画複数が百万回以上再生されている程度で数値化不可能な人気曲。
青空、ひとりきり (1976/3)
アルバム『招待状のないショー』からの先行シングルで25万枚以上を売り上げ、ストリーミングはまだ再生数が積み重なっておらず、Youtubeも公式動画も多くの再生数を持つものもない。
闇夜の国から (1974/4)
オリコン11位ながらロングヒットで24万枚を売り上げた人気曲だがSpotifyもYoutubeもない。
ジェラシー (1981/6)
オリコン14位ながらロングヒットで20万枚を売り上げた人気曲で、Spotifyではまだ再生数が少なく、Youtubeも公式はない。
東へ西へ (1972/12)
アルバム「陽水II センチメンタル」に収録された人気曲で、Spotifyで100万回以上、Youtubeではライブが140万回、オーディオが200万回などとなっている。