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【定額給付金クエスト攻略法】マイナンバーカードで10万円給付をWeb申込みした話

ども、其田です(@haletoke)。昨日5月15日から京都市で定額給付金10万円のオンライン申請がはじまりました(国民全員に10万円給付される給付金、自治体により申請開始日が異なる、世帯主が家族全員分申請可能)!其田も早速マイナンバーカードを使って申し込んでみたので申請の仕方を解説しつつ、UXデザインについてコメントしてみたいと思います:)

【用意するもの(PCで申請する場合)】
・マイナンバーカード
券面事項入力補助用の暗証番号(3回間違えるとロックされて市役所窓口に行かないといけなくなるトラップ:4桁の数字)
カードリーダー
署名用電子証明書の暗証番号(5回間違えるとロックされて市役所窓口に行かないといけなくなるトラップ:6-16桁の英数字)

複数回暗証番号を間違えると市役所窓口に行かないといけないというトラップが2つもあるのがUX的に残念すぎるのですが、気合いでかいくぐっていきましょう( ´∀`) (間違ってロックかかっちゃった人は大人しく書面の申し込み用紙が届くのを待って郵送しましょう)。ちなみに其田はスマホからだと上手く申請できなかった(ブラウザが落ちた)ので、MacbookProのChromeからアクセスして申請しました:)使ったカードリーダはこちら。

それでは申請の仕方を順に説明していきます。

01 マイナポータルへアクセスする

まずマイナポータルへアクセスします。以前はサーバが落ちてアクセスができず使い物にならなかったんですが、いまのところは安定しているよう。

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02 特別定額給付金の申請ボタンをクリック

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続いて特別定額給付金の申請をクリック。ここまではボタンの位置や申請手順含めてわかりやすい(いい意味で行政のWebページっぽくない)。

03 住民票のある地域を選択

さらに、自分の住民票がある地域を選択します。郵便番号を入れると勝手に住所を埋めてくれるのでらくちん。

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04 特別定額給付金にチェック

特別定額給付金にチェックを入れて進んでいきます。複数回ボタンをクリックさせられるのがちょっと謎ですが、どんどん進んでいきましょう。

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はい、ここでマイナポータルAPのダウンロードを要求されます。これはマイナンバーカードを利用して、行政サービスログインや電子申請時の署名等を行うためのアプリケーションです。旧来型のJAVAを使ったものより、App Storeからダウンロードできるのでだいぶ簡単になりましたね。ということでGoogleAppStoreから早速ダウンロード。

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動作確認チェックを受けて、無事に完了できることになりました(其田はブラウザはChromeを利用しました)。

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05 申請者情報を入力していく

続いて申請者情報を入力していきます(このあたりの情報ってマイナンバーで年金ネットとか住民票とか戸籍とかで全部一括データベースで紐付けできると便利なんですけどねぇ、セキュリティガバガバだったりするので難しいのが現実)。

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06 マイナンバーカードを読み込んで4桁のパスワードを入力する(小ボス)

で、こっからちょっと難しくなります。マイナンバーカードの読み取りを要求されるので、カードリーダーで読み込みします。
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次に、4桁のパスワードを入力していきます。4桁なのでまぁ選択肢はそんなに多くないと思うんですが、3回間違えるとロックされて市区町村窓口に行かないといけないという残念UX(;´Д`) マイナンバーカードに固有のアドレスを紐付けてオンラインで変更できるように頑張って欲しい.....。

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07 振込先の確認書類を選択する(中ボス)

無事にこのトラップをクリアすると。振り込み口座の画面証明ファイルを添付するページに進みます(これもスマホからならその場で撮って添付できるのだろうけどPCだと事前に読み込んでおかないといけないから面倒くさい)。

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其田は無難に通帳の表紙と表紙裏ページをjpegにして添付。

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07 電子署名のためマイナンバーカードを市区町村で受け取った際に設定した6桁-16桁の暗証番号を入力

次がラスボスです。「電子署名のためマイナンバーカードを市区町村で受け取った際に設定した6桁-16桁の暗証番号」の入力が求められます。

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覚えてねーよwww
=======

という人も多いに違いないと思うのですが、こちらも5回間違えるともれなく市区町村窓口での手続きが必要(;´Д`)。

世界は2020年になったのに、日本は表面上オンライン申請で令和っぽくなってきていますが、実態はまだまだ昭和なんですよねぇ。

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08 送信してクエスト攻略

ここをクリアすると送信画面にいくので完了です:)控えをメールとダウンロードしてとっておきましょう。お疲れ様でした。

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ということで、確定申告をe-taxで行っていて必要なカードリーダーや電子証明書のためのパスワードなんかを使い慣れている人は10分くらいあれば自宅から完了できちゃう簡単クエストでした。ただし、普段やったことがない人や、パスワード管理などしていない人にとってはスーパーハードモードですね(;´Д`)

間違ってロックされてしまった人は郵送用書類が届くのをまつか、緊急事態宣言が解除されてから市区町村の窓口に行って手続きをしましょう。

追記:09 マイナンバーなどのUXがクソな理由

そもそも行政はことなかれ主義な場合が多いので、技術革新に置いてけぼりな部分が否めません。データベース連携するサービス構築の際も中の人が知識がないので、非機能要件(障害対応・将来的な他サービスへの移行やデータベース連携・マルウェアをはじめとしたセキュリティ対策)まで頭がまわらないんですよ。

さらに縦割り主義なので、

・マイナンバー(総務省)
・年金(厚生労働省)
・持続化給付金(経済産業省)
・税金(国税庁・都道府県・市区町村)
・運転免許(警察庁)

みたいにいくつも団体をまたぐので利害調整とか予算交渉みたいなのがめちゃくそ大変。おまけに公務員であれば数年おきに移動があるので「自分の任期をとりあえず問題なくこなして大変なシステムリプレイスとかは次の人にやってもらお!」みたいな人も少なくないわけです。

実際、京都市のサイトをみると書類での郵送には「簡単・正確!」と書いてあるのですが、オンライン申請の方には「誤った内容でも受け付けてしまうので時間がかかることも・・・」と書いてあります。

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これの本当に意味するところは、申請クエストに失敗した人(暗証番号複数回入力してロック掛かっちゃった人)が市役所窓口に押し寄せてクラスター発生するのを防ぐためだったりするんですよね。

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このあたりは、マイナンバーカードの暗証番号の再設定がオンラインでできないという弊害によるもの。残念すぎるUXデザインです・・・。

10 もらえるものはもらって自分や周りの人のために大切に使う

じゃあそんな日本はオワコンか?というとそうでもなくて、知識があってそれを愚直に行動に移せる人はかなり美味しい思いができるのも事実です。

例えば、

法人最大200万円、個人最大100万円もらえる持続化給付金は「会社員+個人事業主」や「会社員+個人事業主+自分の法人」で生きていた人からすると、会社員の収入の他に最大100〜300万円を獲得することができたわけです。其田も個人事業主の給付金が先日振り込まれていました。振り込み金額は以下の通り。

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