弱者の差別化7つの戦術
・差別化するために気をつけていることはありますか?
・差別化するコツはなんですか?
・そもそも差別化って必要ですか?
というご質問をいただきましたので、差別化するための7つの方法を具体例をあげて解説していきたいと思います:)
01 視点を変える
例えば「写真」という領域だといまやSNSで写真が大量に出まわっていて、カメラの性能やPCの性能がめちゃめちゃあがっているのでキレイな写真って誰でも撮れるんですよ。そんなときは「視点を変える」のがおすすめ。たとえば紫陽花の写真を撮るとするじゃないですか。よく見るのはこんな感じの写真だと思うんですよね。
キレイだし全然いいんですが、例えばお仕事につなげたかったり、コンテストに通過したい場合はこれだと「若い・上手い・安い」人に埋もれちゃうんですよ。で、価格競争の波に飲まれてジリ貧になるパターン。じゃあ視点を変えるとどんな感じになるかというと、
フィルムで撮ってみる
花屋で買って青空を背景にしてみる
水たまりに浮かべてみる
ドローンで俯瞰して撮ってみる
みたいな視点の変え方をすると、普段見ない写真なので自分のオリジナリティが出て読み手の指がとまりやすくなるわけですね。
02 組み合わせを変える
組み合わせを変えるのもおすすめですね。上の写真の例を出すと、
・紫陽花×女性
ってめちゃめちゃありきたりなテーマなんですが、海やフィルムやドローンによる空撮を組み合わせると、他の人はそこまで時間やお金をかけないので差別化することができます。
花火とかの事例もそうですね。ただ浴衣きて花火撮るのはありきたりですが、反射を使って上下逆転させてみたり、ドローンを使ってみるだけでちょっと不思議な感じがします。
他の人がすでにやっているようなことにたいして、もう1要素組み合わせてあげるだけで意外と差別化ができるのでおすすめです。もう少しビジネスよりの話をすると、例えば
・フリーランスカメラマン
・副業カメラマン
って何万人もいるので、よほどのコネや発信力がないと、それだけで食べていこうとするのは難しいんですよね。じゃあどうするかというといくつかのスキルや領域を組み合わせて差別化をするわけです。例えば
・英語が話せるカメラマン
・マーケティングができるカメラマン
・料理が作れるカメラマン
・デザインができるカメラマン
みたいな感じですね。そうすると各領域でとがれるので、差別化できるわけです(其田の事例も次で紹介します)。
03 領域を変える
領域を変えるのもとても有効です。其田の場合は国内市場の撮影領域で過去失敗をしているので、カタコトの英語でインバウンド領域に進出しました。新型コロナの影響で現在は仕事がゼロになってしまいましたが、2019年までは1時間で350USD〜400USDくらいのフィーで撮影をしていたので、かなりありがたい市場でした。
フリーランスや中小零細企業は「1つの領域にこだわりすぎずに、儲かる分野で儲けられるだけ儲けて、ニーズがなくなったら次のニーズのある領域に移動する」のがビジネス的には正解です。
例えば「想いがあって儲からない領域の仕事をしたい!」という人がよくいるのですが、気持ちは痛いほどわかるのですが、儲かる領域を別でつくってそこでしっかり収益をあげながらやるのが必須です。そうしないと自分がジリ貧になってやりたいこともできず、自分がどうなりたかも分からず、全部中途半端になってメンタル・体力・お財布が死にます。
其田はカメラに限らずこんな感じで領域を変えて生きているタイプです。
04 地域を変える
地域を変えるのも有効ですね。例えば其田夫婦が経営しているシェアハウスは香川県で営んでいるのですが、これを東京でやろうと思ったらお金はかかるわ競合は多いわで弱小フリーランスの其田夫婦ではやっていけないんですよ。
ところが香川県ともなると、
・そもそもシェアハウスの数が少ない
・ブログやSNSで発信している人が少ない
・デザインなどクリエイティブができるオーナーが少ない
・20代のシェアハウス経営者がが少ない
など、競合がそもそも少ないんですよね。だから差別化も比較的簡単で、勝ちやすいわけです。もちろん「市場がない場所でいくら差別化してもしょうがない」ので、そのあたりのマーケットリサーチみたいなものは事前にやっておく必要があります。
05 時期を変える
時期を変えるのも有効ですね。写真に関していうと、例えば其田は東京都と京都を行ったり来たりして撮影をしているのですが、紅葉シーズンや桜シーズンが東京と京都でずれているので、少しずらしながら仕事ができたりします。
夏と冬は撮影やガイドの仕事が減ってくるのですが、会社員の気象予報士とWebデザインの仕事がハイシーズンになってくるので(夏は台風・冬は雪の予測)、そちらに軸足をシフトしたりもしています。そもそも市場がない時期に釣り糸を垂らしても魚をゲットするのは難しいので、市場が活発化する時期に活性する場所に移動するのがおすすめなんですよね。昨年まではこんな感じで働いていました。
新型コロナの影響でインバウンドは来年までは仕事が戻らないので、今はSNSや国内の企業案件に注力しています:)
06 稼ぎ方を変える
稼ぎ方を変えることも大切です。カメラマンの場合は
・写真を撮影してお金をもらう
・写真や写真集を売ってお金をもらう
・プリセット販売をしてお金をもらう
・本を出版してお金をもらう
のが多いのですが、これだけだと人生のステージが変わったり、年齢が上がるにつれてしんどくなってしまったりします。最近だとノウハウをYoutubeに載せて広告収入をもらったり、レタッチの仕方をnoteに載せて販売したり、資産型の収入を構築しやすくなって来ているのでこの方法を真似してみるのもおすすめです。
ただ、知名度やフォロワー数など「買う理由」や「見る理由」を読み手に提示できないとそもそも見られないし、買われないので、読み手のニーズに沿ったコンテンツ提供をして、存在感を高めていくのが大切。順番でいうと
・読み手の求める良質なコンテンツを提供する
・コミュニケーションをはかって仲間を増やす
・信頼を培ったあとに踏み込んだノウハウを販売する
みたいな流れですね。このあたりは情報商材だ!と叩かれたりしやすい分野でもあるので、一長一短だったりもします。
07 考え方を変える
そもそもの考え方を変えるのも有効な手段です。例えば「カメラマンは写真や映像撮影だけで稼ぐ」という考え方は辞めてしまって
①・SNSコンサルやマーケティング含めて企業ブランディングをになう
②・自分の商材をつくって、美しい写真や映像でECサイトを運営する
③・写真は趣味の延長で楽しくやりつつ会社員と副業する
④・シェアハウスや賃貸業で手堅く稼ぎつつ写真は好きにやる
みたいな発送の転換をしていくと、新型コロナのような疫病や災害のときにも柔軟に対応することができたりします。わりと「ただ写真や動画撮るだけなら他の安い人がたくさんいますよ」などといって安価に無理な注文をつけてくる人もいたりするので、考え方を変えて柔軟に生きられるようにしておくと、想いとお金のバランスを取りながら幸福度高く生きられるのでおすすめです。
其田の場合は会社員とフリーランスをハイブリッドしながら生きています。どんなことを取り組んで、どうやって食いっぱぐれないようにしているのかを解説しました。
こちらの記事では生き残るフリーランスとジリ貧で消えるフリーランスの違いを解説しました。フリーランスをしていて困っている人や、これからフリーランスをしてみたい人はあわせてお読みください。
SNSを上手に運用しながら生きていく方法はこちらの記事で解説しています。
追記:差別化しただけでは食べていけない理由と食べていくための唯一の方法
ここまで差別化していく方法を書いてきましたが、残念ながら差別化していくだけでは食べていけません。じゃあどうすればいいのか?という方法を解説していきます。
答えから先に書いておくと
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